特定業界・小規模市場への依存と顧客の海外移転
FY2017に初出。17回の記載のうち9回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2020-Q2。直近の記載はFY2027-H1。
このテーマで動きを比べられる他社は、まだありません。
- FY2027-H1対処有価証券報告書
「このような状況のもと当社グループにおいては、中国を除く拠点で自動車生産台数が増加したこと、また、国内外で価格転嫁および高付加価値製品の販売が堅調に推移したことにより増収となりました。」
自動車関連需要への依存は続くものの、中国を除く拠点で自動車生産が増加し、高付加価値製品の販売も寄与して上期業績は改善した。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「特殊潤滑油部門は自動車生産が低調なことにより作動油、ダイカスト油剤で数量が減少したものの、切削油剤の新規拡販やデータセンター向けハードディスク表面潤滑剤の売上高が増加したことで、部門全体の売上高は前年同期を上回りました。」
自動車生産低調の影響により、作動油・ダイカスト油剤の数量減少が発生した。新規拡販やデータセンター向け製品で一部を補ったが、自動車産業への需要依存は継続している。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「ホットメルト接着剤は衛生材料向けが好調で数量増となりましたが、素材および合成潤滑油は主要顧客での需要減により数量減となりました。日本セグメント全体で販売数量は前年同期を下回ったものの、製品価格是正により増収となりました。」
特定業界・主要顧客への需要依存が続く中、素材・合成潤滑油では主要顧客の需要減により販売数量が減少した。価格是正で売上は増加したが、数量面の依存リスクは残っている。 - FY2024-Q2対処有価証券報告書
「ホットメルト接着剤は衛生材料向けが好調で数量増となりましたが、素材および合成潤滑油は主要顧客での需要減により数量減となりました。日本セグメント全体で販売数量は前年同期を下回ったものの、製品価格是正により利益率は改善が進んできました。この結果、当セグメントの外部顧客への売上高は9,966百万円(前年同期比3.6%増)となり、セグメント利益は216百万円(前年同期比50.4%増)となりました。」
主要顧客の需要減による数量減は続く一方、製品価格是正により日本セグメントの利益率・利益が改善し、特定業界への依存による業績影響は一時的に緩和された。 - FY2023悪化有価証券報告書
「特殊潤滑油部門では国内自動車生産台数は前期を上回ったものの、主要顧客での生産台数減少の影響を受け、数量は前期を下回りました。以上の結果、当セグメントの外部顧客への売上高は19,637百万円(前期比6.8%増)となりましたが、原材料価格高騰等の影響によりセグメント利益は33百万円(前期比96.0%減)となりました。」
国内自動車生産全体は前期を上回ったものの、主要顧客の生産減少により特殊潤滑油の数量が減少し、日本セグメント利益は前期比96.0%減となった。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「特殊潤滑油部門では、ダイカスト用油剤の減少を難燃性作動液の需要回復や切削油剤の新規拡販等がカバーしたことにより、前年同期並みの数量となりました。ホットメルト接着剤部門では、主力の衛生材用途が堅調に推移したことに加え、粘着用途での新規獲得による増加等により前年同期を上回る数量となりました。」
特定業界への依存が続く中、国内では主力のダイカスト用油剤が減少し、他製品の需要回復や新規拡販が補った。自動車関連を中心とする需要構造への依存と、その影響が継続している。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「特殊潤滑油部門では、国内自動車生産台数減によるダイカスト用油剤の減少を、高真空ポンプ油および難燃性作動液の需要回復や切削油剤の新規拡販等がカバーしたことにより、前年同期を上回る数量となりました。以上の結果、当セグメントの外部顧客への売上高は9,624百万円(前年同期比6.3%増)となりましたが、原材料価格高騰の影響によりセグメント利益は143百万円(前年同期比74.3%減)となりました。」
自動車生産台数減によるダイカスト用油剤の減少が生じ、他製品の需要回復・新規拡販が数量を補ったものの、原材料価格高騰により日本セグメント利益は前年同期比74.3%減となった。 - FY2022-Q3対処有価証券報告書
「このような状況のもと当社グループにおいては、各国での自動車生産の回復等を背景に、売上高は20,415百万円(前年同期比13.6%増)となり、営業利益は1,375百万円(前年同期比114.5%増)、更には為替が差益に転じたことにより経常利益は1,732百万円(前年同期比164.0%増)となりました。」
自動車産業への需要依存は続くものの、各国の自動車生産回復を背景に、グループ売上高は前年同期比13.6%増、営業利益は同114.5%増となり、需要依存による業績影響は一時的に緩和された。 - FY2022-Q2対処有価証券報告書
「このような状況のもと当社グループにおいては、各国での自動車生産の回復を背景に、売上高は13,366百万円(前年同期比17.8%増)となり、営業利益は923百万円(前年同期比820.0%増)」
自動車産業への依存構造は継続しているが、各国の自動車生産回復を背景に、グループ売上高は前年同期比17.8%増、営業利益は同820.0%増となり、前期に顕在化した需要依存リスクの業績影響は一時的に緩和された。 - FY2021悪化有価証券報告書
「自動車生産台数が前期比16.7%減少で推移する中、自動車生産や粗鋼生産との関連が大きい当部門の売上は減少しました。」
自動車産業への需要依存が、自動車生産16.7%減少と特殊潤滑油部門の売上減少として現れている。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「上期(3~8月)の自動車生産台数が前年同期比30.5%減少で推移する中で、ダイカスト用油剤等特殊潤滑油は減収となりました。」
自動車産業への需要依存が、国内自動車生産の前年同期比30.5%減少と特殊潤滑油の減収として現れている。 - FY2021-Q1顕在化有価証券報告書
「主要販売先である自動車部品メーカーの各国での操業停止や減産の影響を受け、売上高は5,884百万円(前年同期比13.2%減)となり、営業利益は142百万円(前年同期比54.0%減)となりました。」
自動車産業を主要需要分野とする構造が、各国の自動車部品メーカーの操業停止・減産によるグループ業績悪化として実際に現れている。 - FY2020悪化有価証券報告書
「特殊潤滑油部門は、高真空ポンプ油、難燃性作動液、ダイカスト用油剤、切削油剤、熱間鍛造潤滑剤等の工業用潤滑油の製造販売を行っており、2020年2月期のグループ全体における売上構成は46.3%であります。」
特殊潤滑油の売上構成比が45.7%から46.3%へ上昇し、自動車産業を中心とする特定業界への依存度が高まっている。 - FY2020-Q3再掲有価証券報告書
「当社グループの主たる需要分野である自動車産業では中国やアメリカに加えて、東南アジア、インド等の新興国においても生産台数は伸び悩みを見せております。」
自動車産業への需要依存について、中国・米国だけでなく東南アジア・インド等でも生産台数が伸び悩む状況を再確認している。 - FY2020-Q2悪化有価証券報告書
「主たる需要分野である自動車産業においては中国、アメリカでの生産台数の頭打ちが持続する一方、これまで堅調に推移してきた東南アジア、インド等の新興国においても生産台数は伸び悩みを見せております。」
自動車産業への需要依存に関し、中国・米国での生産頭打ちに加え、東南アジア・インドでも生産台数が伸び悩む状況が示されている。 - FY2019再掲有価証券報告書
「特殊潤滑油部門は、2019年2月期のグループ全体における売上構成は45.7%であります。」「経済の低迷等により需要が急減した場合には、ユーザー業界の稼動状態に大きく左右されることになります。また、当社製品のユーザーの内、特に自動車、電機等のメーカーは、海外生産の比率を高めており、当社製品の需要について、その影響を受ける可能性があります。」
特殊潤滑油が売上構成の45.7%を占め、特定業界の稼働状況や顧客の海外生産比率に左右される構造を再確認している。 - FY2017初出有価証券報告書
「特殊潤滑油部門は、平成29年2月期のグループ全体における売上構成は45.4%であります。」「特定分野の市場を対象としているため、個々の市場規模は小さいものであります。」「経済の低迷等により需要が急減した場合には、ユーザー業界の稼動状態に大きく左右されることになります。」
特殊潤滑油が売上構成の45.4%を占め、特定分野の小規模市場やユーザー業界の稼働状況に左右される構造的リスクを初めて整理している。