世界経済・金融不安による製品需要減少リスク
FY2018に初出。7回の記載のうち5回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2020。直近の記載はFY2026。
デクセリアルズがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より1年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。168社中125社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに65社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「当期(2025年4月1日から2026年3月31日まで)における世界経済は、米政権の相互関税を含む各種政策による影響や、ロシア・ウクライナ情勢の長期化、中東地域の緊張の高まりといった地政学リスクの増大に加え、為替動向の不安定さも継続しており、先行き不透明な状況が続いております。」
関税政策、長期化する戦争、中東情勢、為替の不安定さが、世界経済・需要環境の不透明要因として追加的に示された。 - FY2024悪化有価証券報告書
「当社の製品が関わるコンシューマーIT製品市場において、スマートフォンでは欧米で出荷台数の停滞が続いていますが、中国では回復基調となりました。ノートPC・タブレットでは前期から続く在庫調整が完了したものの、最終需要の戻りは弱く厳しい状況が続きました。」
中国で回復基調が見られた一方、欧米スマートフォンの停滞、ノートPC・タブレットの弱い最終需要に加え、中東紛争など地政学リスクの高まりが記載された。 - FY2023顕在化有価証券報告書
「当社の製品が関わる主要業界では、コンシューマーIT製品市場において、スマートフォンは中国での顧客工場停止による生産数減少、ノートPC・タブレットは景気後退懸念による大幅な在庫調整があり、厳しい事業環境となりました。」
世界経済の減速や中国の工場停止、景気後退懸念がスマートフォンの生産数減少とノートPC・タブレットの在庫調整として実際の需要環境に表れた。 - FY2022悪化有価証券報告書
「また、半導体不足やサプライチェーンの混乱、為替の変動、米中対立やロシア・ウクライナ情勢などの地政学的リスクの上昇など、先行きの不透明度はさらに増しています。」
従来のCOVID-19等に加え、半導体不足、サプライチェーン混乱、資源価格上昇、ロシア・ウクライナ情勢などが追加的な不透明要因として示された。 - FY2021悪化有価証券報告書
「翌連結会計年度(2021年4月1日から2022年3月31日まで)につきましては、COVID-19の影響が最終製品需要に及ぶ状況が続くなか、中国経済の回復や国内における経済活動の再開により景気は回復基調となるものの、世界的な半導体不足や米中貿易摩擦の影響や、国内外における感染症の再拡大や長期化も懸念され、景気の先行き不透明な状況が続くものと考えられます。」
COVID-19、米中貿易摩擦、感染症再拡大に加えて世界的な半導体不足が新たな懸念要因として示され、先行き不透明感が継続した。 - FY2020悪化有価証券報告書
「世界経済は、米中貿易摩擦や英国のEU離脱問題に加え、2020年の年明けからの新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の影響により経済活動が抑制されたことで急速に減速しました。」
従来の世界経済・金融不安リスクに加え、新型コロナウイルス感染症による経済活動の抑制と急速な世界経済減速が明示された。 - FY2018初出有価証券報告書
「当社グループは各国に進出してグローバルな事業展開を積極的に推進しております。このため、世界の経済状況の動向や金融不安が当社グループの製品の需要に大きく影響を与えます。」
新興国を含む重要経済圏の減速、金融不安、景気刺激策の失敗や終了等による需要減少を記載した。