米国の保護主義的通商政策による世界経済下振れリスク
FY2017-Q3に初出。11回の記載のうち5回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2020-Q1。直近の記載は2026-08-06。
JCUがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2017年。同じテーマの他社の中央値(2020年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。134社中104社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに2社。
- FY2026-H1顕在化有価証券報告書
「製造業は米国の通商政策の影響を受け対米輸出が減少したものの、輸出市場の多角化などにより堅調に推移いたしました。」
米国の通商政策による影響が、中国製造業の対米輸出減少として実際に記載された。一方、輸出市場の多角化により製造業全体は堅調に推移した。 - FY2022-Q2対処有価証券報告書
「海外では中国において、新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込み他国に比べ経済成長を維持していること、潜在成長力が大きいことなどから、米中対立の中でも外資企業による事業投資が拡大しています。」
米中対立が続く中でも、中国では外資企業による事業投資が拡大していると記載しており、米中対立に伴う世界経済下振れリスクの影響は一部緩和している。 - FY2021-Q3顕在化有価証券報告書
「海外においても、米中貿易摩擦の長期化による景気低迷に加え、新型コロナウイルス感染症の拡大により世界的に経済活動が制限された影響を強く受け、消費需要は急減速しました。」
米中貿易摩擦の長期化が海外景気の低迷と消費需要の急減速として実際に表れている。 - FY2021-Q2顕在化有価証券報告書
「中国 自動車部品メーカーの生産稼働は、新型コロナウイルス感染症の影響からは回復基調にありましたが、米中貿易摩擦、環境規制の厳格化影響による自動車販売台数の低迷は継続し、大幅に減少しました。」
米中貿易摩擦の影響が中国の自動車販売低迷と自動車部品向け薬品販売の大幅減少として引き続き実際に表れている。 - FY2020-Q3再掲有価証券報告書
「装飾分野では中国において米中貿易摩擦の影響を受け自動車の販売台数、生産稼働が鈍化したことから、めっき薬品の需要は軟調に推移しました。」
米中貿易摩擦の影響が中国市場の生産稼働鈍化とめっき薬品需要の軟調さとして引き続き記載されている。 - FY2020-Q2再掲有価証券報告書
「中国市場は米中貿易摩擦の影響を受け生産稼働が鈍化し、めっき薬品の販売はほぼ横ばいに推移しました。」
米中貿易摩擦の影響が中国市場の生産稼働鈍化と自動車部品向け薬品販売の伸び悩みとして引き続き記載されている。 - FY2020-Q1顕在化有価証券報告書
「中国市場は米中貿易摩擦の影響を受け生産稼働が鈍化し、自動車部品向けめっき薬品販売はほぼ横ばいに推移しました。」
米中貿易摩擦の影響が中国市場の生産稼働鈍化と自動車部品向け薬品販売の伸び悩みとして実際に表れている。 - FY2017悪化有価証券報告書
「一方で、欧米各国における保護主義の台頭懸念や中東・アジア地域における地政学的リスクの高まりなど、世界経済全体に下振れのリスクがあり、先行きは不透明な状況が続いております。」
従来の米国の保護主義的通商政策から、欧米各国の保護主義と中東・アジアの地政学的リスクを含む、より広い世界経済下振れ要因として記載されている。 - FY2017-Q3初出有価証券報告書
「一方で、米国の保護主義的な通商政策次第では、世界経済全体に下振れのリスクがあり、先行きは不透明な状況が続いております。」
米国の保護主義的な通商政策が世界経済全体を下振れさせる可能性を、新たな先行き不透明要因として記載している。