資金調達・資金繰りと株式希薄化
FY2022に初出。11回の記載のうち3回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2023。直近の記載はFY2026-H1。
サイフューズがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2024年。同じテーマの他社の中央値(2021年)より3年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2017年。34社中17社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに9社。
- FY2026-H1対処有価証券報告書
「残存する株式会社サイフューズ第23回、第24回新株予約権(以下「本新株予約権」といいます。)を取得・消却することといたしました。これにより、将来的な株式の希薄化懸念を払拭することで株主価値の最大化を図り、引き続き、市場環境や事業進捗及び事業拡大を見据え、資本政策の最適化を進めてまいります。」
第23回・第24回新株予約権を取得・消却し、将来の追加的な希薄化懸念を低減した。一方、クラレへの第三者割当増資等による発行済株式数の増加は発生している。 - FY2025顕在化有価証券報告書
「当事業年度 当該期間に権利行使された当該行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の数(個) 13,000 当該期間の権利行使に係る交付株式数(株) 1,300,000 当該期間の末日における権利行使された当該行使価額修正条項付新株予約権付社債券等に係る累計の資金調達額(千円) 816,293」
第22回新株予約権13,000個が行使され、1,300,000株を交付し、816,293千円を調達した。新株予約権行使による株式希薄化が実際に発生した。 - FY2025-H1顕在化有価証券報告書
「第22回新株予約権 当中間会計期間に権利行使された当該行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の数(個)688 当中間会計期間の権利行使に係る交付株式数(株)68,800 当中間会計期間の権利行使に係る平均行使価額等(円)799.8 当中間会計期間の権利行使に係る資金調達額(千円)55,028」
FY2025-H1は、第22回新株予約権688個が行使され、68,800株が交付され、55,028千円を調達した。新株予約権行使による株式価値希薄化が実際に発生した。 - FY2024後退有価証券報告書
「本書提出日の前月末現在における当社の発行済株式総数は8,184,800株、新株予約権による潜在株式数は573,300株(発行済株式総数に対する割合7.00%)であり、これら当該新株予約権の行使が行われた場合には、当社の1株当たりの株式価値が希薄化する可能性があります。」
発行済株式総数は8,184,800株、新株予約権による潜在株式数は573,300株、割合は7.00%とされ、前回記載の630,000株・7.97%から潜在株式数及び割合は低下した。一方、今後もインセンティブプランを継続する方針は維持している。 - FY2024-H1悪化有価証券報告書
「発行済株式総数増減数 210,000 株」
譲渡制限付株式報酬として210,000株の新株式を発行し、発行済株式総数が増加した。新株予約権の行使による株式増加も含め、株式価値希薄化のエクスポージャーが継続・拡大している。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「新株予約権の目的となる株式の数(株)※ 310,000 新株予約権の目的となる株式の数(株)※ 12,000(注)1 新株予約権の権利行使による増加であります。」
新株予約権の権利行使により21,500株が増加し、さらに第19回・第20回新株予約権について合計322,000株を目的株式数とする新たな潜在株式が開示されたため、株式希薄化エクスポージャーが拡大した。 - FY2023悪化有価証券報告書
「本書提出日の前月末現在における当社の発行済株式総数は7,901,300株、新株予約権による潜在株式数は630,000株(発行済株式総数に対する割合7.97%)であり、これら当該新株予約権の行使が行われた場合には、当社の1株当たりの株式価値が希薄化する可能性があります。」
資金繰り・増資による希薄化リスクを継続する中、新株予約権による潜在株式数630,000株、発行済株式総数に対する割合7.97%という具体的な希薄化エクスポージャーを示した。 - FY2022初出有価証券報告書
「これらの取り組みが想定どおり進まない場合等、資金繰りの状況によっては当社の事業展開や経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、今後増資などのエクイティ・ファイナンスを実施した場合には、当社の発行済株式数が増加することにより1株当たりの株式価値が希薄化する可能性があります。」
研究開発投資・運転資金需要に対し、増資、提携収入、公的補助金等の調達が想定どおり進まない可能性。