研究開発費先行による継続的損失・資金繰りリスク
FY2022に初出。16回の記載のうち7回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2023-Q2。直近の記載はFY2026。
レナサイエンスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2026年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より3年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。7社中3社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに2社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「研究開発費201,663千円を含む事業費用421,093千円を計上したことにより営業損失は356,885千円(前事業年度は営業損失178,827千円)となりました。」
研究開発費を含む事業費用の増加により、営業損失は前年度の178,827千円から356,885千円へ拡大し、営業活動によるキャッシュ・フロー支出も291,307千円となった。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「また、営業損失は、慢性骨髄性白血病(CML)治療薬や悪性黒色腫治療薬、非小細胞肺がん治療薬及び皮膚血管肉腫治療薬等に係る研究開発費106,879千円を含む事業費用196,858千円を計上したことにより188,439千円(前中間会計期間は営業損失90,991千円)となりました。」
当中間会計期間は研究開発費106,879千円を含む事業費用196,858千円を計上し、営業損失は前年同期の90,991千円から188,439千円へ拡大した。営業活動によるキャッシュ・フロー支出も233,864千円となり、研究開発費先行による損失・資金流出が拡大している。 - FY2025対処有価証券報告書
「当事業年度における事業費用は、307,774千円(前事業年度417,979千円)となりました。主な要因は、公的資金を活用した効率的な研究開発を実施した結果、研究開発費が前事業年度に比べて103,461千円減少したことなどのコスト削減の効果によるものです。この結果、当事業年度の営業損失は178,827千円(前事業年度は営業損失252,335千円)となりました。」
公的資金を活用した研究開発により研究開発費・事業費用が減少し、営業損失も前年度から縮小した。一方、営業損失と営業キャッシュ・フロー支出はなお継続している。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「また、営業損失は、慢性骨髄性白血病(CML)治療薬や月経前症候群(PMS)及び月経前不快気分障害(PMDD)治療薬などに係る研究開発費55,086千円を含む事業費用145,491千円を計上したことにより90,991千円(前中間会計期間は営業損失94,750千円)となりました。」
研究開発費55,086千円を計上し営業損失は継続しているが、前年同期の94,750千円から90,991千円へ縮小した。 - FY2024対処有価証券報告書
「営業損失は252,335千円(前事業年度営業損失333,870千円)、経常損失は251,875千円(前事業年度経常損失333,839千円)、当期純損失は258,335千円(前事業年度当期純損失335,797千円)となりました。」
研究開発費236,331千円を計上し損失・営業キャッシュ・フロー支出は継続しているが、営業損失と当期純損失は前年度より縮小した。 - FY2024-Q3対処有価証券報告書
「また、営業損失は、慢性骨髄性白血病(CML)治療薬や月経前症候群(PMS)及び月経前不快気分障害(PMDD)治療薬に加え、非小細胞肺がん治療薬及び血管肉腫治療薬等に係る研究開発費176,450千円を含む事業費用314,914千円を計上したことにより221,415千円(前年同四半期営業損失225,162千円)となりました。」
研究開発費176,450千円を含む費用計上により営業損失は継続しているが、前年同四半期の225,162千円から221,415千円へ縮小した。 - FY2024-Q2対処有価証券報告書
「事業収益は、皮膚疾患治療薬(RS5441)及び呼吸機能検査診断プログラム医療機器に係る一時金の受領に加え、AMED事業に係る受託研究収入の計上などにより120,771千円(前年同四半期20,000千円)となりました。また、営業損失は…94,750千円(前年同四半期営業損失152,845千円)、…四半期純損失は…95,322千円(前年同四半期純損失153,809千円)となりました。」
前年同期比で事業収益が増加し、営業損失・四半期純損失および営業活動による資金支出も縮小した。一方、研究開発費93,141千円を計上し、営業損失と営業キャッシュ・フロー支出はなお継続している。 - FY2024-Q1対処有価証券報告書
「また、営業利益は、慢性骨髄性白血病(CML)治療薬や月経前症候群(PMS)及び月経前不快気分障害(PMDD)治療薬などに係る研究開発費40,085千円を含む事業費用91,051千円を計上したことにより2,447千円(前年同四半期営業損失63,064千円)、経常利益は為替差益394千円を計上したことにより2,841千円、四半期純利益は2,172千円となりました。」
前年同期の営業損失から、当第1四半期は営業利益2,447千円・四半期純利益2,172千円となった。一方、研究開発費40,085千円などの費用は発生しており、研究開発費先行による財務負担が解消したとは記載していない。 - FY2023悪化有価証券報告書
「当事業年度における事業収益は100,545千円となりました。また、営業損失は333,870千円、経常損失は333,839千円、当期純損失は335,797千円となりました。」
事業収益が前年の139,333千円から100,545千円に減少し、営業損失・経常損失・当期純損失が拡大した。営業キャッシュ・フローも284,641千円の支出となり、研究開発費先行による資金繰りリスクが数値上拡大している。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「当第3四半期累計期間における研究開発費は102,009千円であり、事業費用254,912千円を計上したことにより営業損失は225,162千円(前年同四半期営業損失133,666千円)、経常損失は225,148千円、四半期純損失は、法人税、住民税及び事業税1,466千円を計上したことにより226,615千円(前年同四半期純損失164,825千円)となりました。」
研究開発費102,009千円を含む事業費用の計上により、営業損失・四半期純損失が前年同四半期より拡大した。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期累計期間における研究開発費は59,897千円であり、事業費用172,845千円を計上したことにより営業損失は152,845千円(前年同四半期営業損失91,482千円)、経常損失は152,831千円、四半期純損失は153,809千円となりました。」
前年同四半期と比べて研究開発費および営業損失が増加し、研究開発費先行による損失の発生がより大きな数値で示されている。 - FY2023-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期累計期間における研究開発費は23,969千円であり、事業費用83,064千円を計上したことにより営業損失は63,064千円、四半期純損失は63,552千円となりました。」
研究開発費・事業費用が先行し、営業損失および四半期純損失が発生している状態を、当第1四半期の数値で再確認している。 - FY2022初出有価証券報告書
「当社は、研究開発型企業として、医薬品の臨床試験を実施する開発パイプラインの拡充や積極的な創薬研究等により、多額の研究開発費が必要となっております。」「収益に先行して研究開発費が発生している等により、継続的に営業損失及びマイナスの営業キャッシュ・フローが生じております。」
多額の研究開発費が先行し、営業損失およびマイナスの営業キャッシュ・フローが継続している実態と、将来の資金需要増加・資金調達への依存を記載している。