急速な円高・為替変動による業績影響
FY2017-Q1に初出。11回の記載のうち4回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2017-Q2。直近の記載はFY2024-Q3。
神東塗料がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2016年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。158社中70社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに29社。
- FY2024-Q3再掲有価証券報告書
「一方、急速な円安の進行や欧米での金融引き締めの継続による海外経済の減速懸念、ウクライナ情勢の長期化による世界的な原材料価格、資源価格の高止まりや、イスラエルとパレスチナの対立の激化による地政学リスクの拡大など、経済動向は依然として先行き不透明な状況が続いております。」
急速な円安を含む為替環境の厳しさと先行き不透明感が継続している。 - FY2024-Q2再掲有価証券報告書
「一方、急速な円安の進行や海外経済の減速懸念、ウクライナ情勢の長期化や世界的な原材料価格、資源価格の高止まりなど、経済動向は依然として先行き不透明な状況が続いております。」
急速な円安を含む為替環境の厳しさと先行き不透明感が継続している。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「急激な円安やウクライナ情勢、世界的な原材料価格の高騰など経済環境は一層厳しくなっております。」
従来開示されていた為替変動リスクについて、円高だけでなく急激な円安も含む厳しい為替環境が明示された。 - FY2022悪化有価証券報告書
「一方、外国通貨に対して円安が進行した場合、当社グループの使用する各種原材料の仕入価格上昇へと間接的に影響が及ぶことがあります。為替レートの変動によるリスクを完全にヘッジすることはできないため」
従来の円高による輸出競争力低下・輸出手取額減少に加え、円安による原材料仕入価格上昇、海外関係会社の為替差損・換算影響までリスクの範囲が広がっている。 - FY2020再掲有価証券報告書
「当社グループは、国内で製造した製品を海外に輸出するとともに海外からの原料品を輸入しておりますが、製品輸出高は原料品輸入高を上回っております。外国通貨に対して円高が進行した場合、海外で生産された製品に対する価格競争力が低下することに加え、輸出手取額の減少が輸入支払額の減少を上回ることになります。」
輸出超過の事業構造を前提に、円高による価格競争力低下と輸出手取額減少のリスクが詳細に開示されている。 - FY2019顕在化有価証券報告書
「為替差損 1」
当年度の連結損益計算書に為替差損1百万円が計上され、為替変動による損益影響が実際に発生している。 - FY2019-Q1顕在化有価証券報告書
「海外関連会社の業績が原材料価格の上昇や為替差損の計上等に伴う持分法による投資利益の減少により、経常利益は前年同四半期13.8%減益の197百万円、親会社に帰属する四半期純利益は前年同四半期15.7%減益の95百万円となりました。」
海外関連会社での為替差損の計上等に伴う持分法投資利益の減少が、経常利益および親会社株主に帰属する四半期純利益の減益として実際に現れている。 - FY2018対処有価証券報告書
「経常利益は、前連結会計年度において海外子会社で発生した為替差損が当連結会計年度では発生せず、営業外損益が改善したため1,090百万円となりました。」
前年度に海外子会社で発生した為替差損が当年度には発生せず、為替変動による損益影響は前年度から緩和している。 - FY2017顕在化有価証券報告書
「営業外費用 為替差損 123百万円」
当年度の連結損益計算書に為替差損123百万円が計上されている。会社本文では、この差損と円高との因果関係までは明示していない。 - FY2017-Q2顕在化有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府の経済政策により雇用・所得環境には改善は見られたものの、急速な円高による企業収益の悪化や設備投資の伸び悩み及び新興国の景気減速への警戒感から、依然として先行き不透明な状況で推移いたしました。」
急速な円高が企業収益の悪化として実際の経済状況に現れたと記載されている。損益計算書には為替差損146百万円も計上されているが、その差損と円高との因果関係は本文で明示されていない。 - FY2017-Q1初出有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、急速な円高の進行や、中国の景気減速及び新興国の景気減速への警戒感から、依然として先行き不透明な状況で推移いたしました。」
急速な円高の進行が新たな外部環境要因として明示されている。損益計算書には為替差損43百万円が計上されているが、その差損と円高との因果関係は本文で明示されていない。