需要予測の乖離による感染管理製品の過剰在庫・評価損
FY2022-Q1に初出。11回の記載のうち6回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2022-Q2。直近の記載はFY2024。
大幸薬品がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2021年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より2年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。40社中22社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに14社。
- FY2024対処有価証券報告書
「通常の販売目的で保有する棚卸資産の収益性の低下による簿価切下げ額 売上原価 404 百万円 6 百万円」
棚卸資産の収益性低下による簿価切下げ額が前年度404百万円から6百万円へ減少した。感染管理事業の商品及び製品在庫も103百万円から88百万円へ縮小している。 - FY2023対処有価証券報告書
「商品及び製品 696 421 うち、感染管理事業 627 103」
感染管理事業の商品及び製品在庫は627百万円から103百万円へ減少した。棚卸資産評価損はなお404百万円計上され、需要低迷に伴う在庫リスク自体は残っているが、在庫規模と会計上の影響は縮小した。 - FY2024-Q2対処有価証券報告書
「四半期末棚卸資産の収益性の低下による簿価切下額」
感染管理製品の過剰在庫に関する棚卸資産評価損は前年同期の555百万円から234百万円へ減少した。過剰在庫リスクの会計上の影響は縮小したが、需要はなお低水準である。 - FY2023-Q4対処有価証券報告書
「売上原価 475 百万円 △ 40 百万円」
四半期末棚卸資産の収益性低下による簿価切下額は、前年同期の475百万円から当四半期は△40百万円となった。過剰在庫リスクへの会計上の影響は前年同期から縮小しているが、感染管理事業の需要は低水準である。 - FY2022顕在化有価証券報告書
「また、事業再構築の一環として、一部在庫の廃棄や収益性が低下した棚卸資産に対して評価損を計上致しました。」
需要低迷と措置命令による販売量低下を受け、在庫廃棄及び棚卸資産評価損の計上が続いている。感染管理事業の商品・製品在庫は696百万円、うち感染管理事業は627百万円となった。 - FY2023-Q2顕在化有価証券報告書
「加えて本年4月15日には、感染管理事業の主要製品である「クレベリン置き型」2品目についても同様に措置命令を受けたことにより、更なる販売量の低下が見込まれましたため、これに伴い過剰となった棚卸資産の評価損を計上しております。」
措置命令による販売量低下を受け、過剰在庫の評価損計上が続いている。当第3四半期累計期間の棚卸資産評価損は555百万円と記載されている。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「このような需要動向に伴い、保有する在庫は過剰な状態となりましたため当期の第2四半期連結累計期間において棚卸資産評価損を適用し、売上原価に損失を計上致しております。さらに、感染管理事業製品につきましては、当期の第2四半期連結会計期間中より生産を停止しており、引き続き一定の在庫量まで生産調整すべく在庫の圧縮に努めております。」
感染管理製品の過剰在庫が継続し、当第2四半期連結累計期間にも棚卸資産評価損592百万円を売上原価に計上した。生産停止と在庫圧縮も継続している。 - FY2022-Q4顕在化有価証券報告書
「また、更なる販売量の低下影響により、今後滞留すると見込まれる在庫が発生するものとなり、前連結会計年度にも大量の処分を行ったにもかかわらず、当第1四半期連結累計期間においても棚卸資産評価損475百万円を売上原価に計上致しました。」
需要予測の乖離による過剰在庫が続き、販売量低下を見込む在庫について、当四半期にも棚卸資産評価損475百万円を計上した。生産停止と在庫調整も継続している。 - FY2021顕在化有価証券報告書
「この結果、更なる在庫の圧縮を進めることとし、当連結会計年度末においても、たな卸資産評価損を売上原価に追加計上し、棚卸資産の処分に係る費用は通期で3,746百万円を計上しております。」
需要予測の乖離による過剰在庫が継続し、追加の棚卸資産評価損と在庫処分を実施した。棚卸資産の処分に係る費用は通期で3,746百万円、感染管理事業の減損損失は2,453百万円となった。 - FY2022-Q2顕在化有価証券報告書
「このような需要動向に伴い、保有する在庫は過剰な状態となりましたため当期の第2四半期連結累計期間において棚卸資産評価損を適用し、売上原価に損失を計上致しております。さらに、感染管理事業製品につきましては、当期の第2四半期連結会計期間中より生産を停止しており、引き続き一定の在庫量まで生産調整すべく在庫の圧縮に努めております。」
感染管理製品の過剰在庫と生産停止が継続している。四半期末棚卸資産の収益性低下による簿価切下額は売上原価1,642百万円として記載され、需要予測の乖離による評価損リスクが実績として現れている。 - FY2022-Q1初出有価証券報告書
「この結果、急激な需要増加に備え手厚く保有してきた感染管理事業の製品在庫は過剰状態と見做さざるを得ず、当第2四半期連結累計期間において、「クレベリン」及び「クレベアンド」等の棚卸資産のうち正常な営業循環を逸脱する部分に対し評価減を行い、1,721百万円の評価損を売上原価に計上致しました。」
新型コロナウイルス関連需要の予測が当初計画から大きく乖離し、感染管理製品の過剰在庫が実際に発生した。棚卸資産の評価減1,721百万円を売上原価に計上している。