工場の閉鎖・操業停止による供給中断
FY2016に初出。7回の記載のうち4回が「対処」で、最初の「対処」はFY2020。直近の記載はFY2025。
エーザイがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2025年。同じテーマの他社の中央値(2020年)より5年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2018年。131社中32社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに7社。
- FY2025悪化有価証券報告書
「米国に端を発する各国の関税政策変更により製造原価が上昇するリスクがあり、その影響を抑制するため、サプライチェーンを変更する可能性があります。」
供給中断・サプライチェーンリスクに、関税政策変更による製造原価上昇とサプライチェーン変更の可能性が追加された。 - FY2023対処有価証券報告書
「加えて、事業継続計画(BCP)に定めた重要原材料や完成品の適正在庫を確保するとともに、地政学的なリスクを考慮した原材料の複数購買体制および製品の複数工場での製造体制を構築することで、パンデミック、重大な災害、紛争や急な需要変動が発生した場合においても安定供給を確保する体制の整備に取り組んでいます。」
供給中断リスクへの対応として、適正在庫、原材料の複数購買、複数工場製造を具体化した。 - FY2022悪化有価証券報告書
「使用原材料の供給停止や製造工程における技術上の問題、パンデミック、国家間の紛争、重大な災害あるいは経済安全保障上の問題等により工場の操業停止やサプライチェーンに問題が生じた場合には、製品の欠品、回収、販売停止などにより患者様の健康に支障をきたす可能性があるほか、業績へ影響を及ぼす可能性があります。」
供給中断リスクの原因として、国家間紛争、経済安全保障、急な需要変動などが新たに明示され、リスクの範囲が広がった。 - FY2021対処有価証券報告書
「当社グループは、世界の主要地域に自社工場を保有し、各工場からタイムリーに製品供給を行っています。加えて、事業継続計画(BCP)を定めており、パンデミック等の重大な災害や急な需要変動が発生した場合においても安定供給を確保する体制の整備に取り組んでいます。」
主要地域の自社工場、GMP監査、BCPおよび在庫確保を組み合わせた安定供給対策を継続している。 - FY2021-Q2対処有価証券報告書
「資産合計は、1兆466億円(前期末より155億円減)となりました。製品安定供給のための備蓄強化に伴い棚卸資産が増加した一方で、配当金の支払い等に伴い現金及び現金同等物が減少しました。」
製品の安定供給に向けた備蓄強化を行い、棚卸資産の増加として対応が示された。 - FY2020対処有価証券報告書
「また、当社グループは、世界の主要地域に自社工場を保有し、各工場からタイムリーな製品供給を行える体制を整えています。加えて、事業継続計画(BCP)を定めており、重大な災害等が発生した場合においても安定供給を確保する体制の整備に取り組んでいます。」
供給中断リスクへの対策として、主要地域の自社工場、在庫確保、BCPによる安定供給体制を記載した。 - FY2016初出有価証券報告書
「技術上の問題、使用原材料の供給停止、インフルエンザ等のパンデミック、火災、地震、その他の災害等により工場が閉鎖または操業停止となる可能性があります。」
製品供給の妨げと業績への影響をリスクとしている。