サイバー攻撃・システム停止・情報喪失リスク
FY2016に初出。6回の記載のうち2回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2025。直近の記載はFY2026。
武田薬品工業がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2025年。同じテーマの他社の中央値(2026年)より1年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。53社中11社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに22社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「かかるリスクには、AIの能力の過大評価、AIを活用した意思決定に関する責任所在の不明確さ、AIエージェントとユーザー認証情報またはアクセス権限との不整合、機密情報の意図しない漏えい・誤用、ならびにAIを利用した攻撃、プロンプトインジェクション、敵対的操作等の新たなサイバー脅威が含まれます。」
サイバー・情報管理リスクについて、生成AI・エージェント導入に伴う責任所在、権限不整合、情報漏えい、プロンプトインジェクション等の新たなリスクを明示した。 - FY2025悪化有価証券報告書
「AIを利用した高度化するサイバーアタックなど、悪意をもった第三者による攻撃により、システムの停止やセキュリティ上の問題が発生するリスクは増大し、影響範囲も拡大しています。」
AIを利用したサイバー攻撃、データ・デジタル依存の高まり、プライバシー規制等により、リスクの発生可能性と影響範囲が拡大していると記載した。 - FY2024リスク範囲・対策の具体化有価証券報告書
「また、人工知能(AI:Artificial Intelligence)など新たなデジタル技術の普及により技術およびデータに対する倫理規範の形成の重要性が高まっていることから、包括的なリスク評価を実施するとともに、組織体制の強化、組織的な意識向上を図るなど戦略的な取組みを進めております。」
サイバー攻撃・情報流出リスクに加え、AI等の新技術に関する倫理規範、第三者リスク、クラウド活用、ソーシャルメディア上の誤情報拡散までリスクと対策を具体化した。 - FY2021リスク範囲・対策の具体化有価証券報告書
「当社は、顧客ニーズに合致したデジタルビジネスモデルへ移行するためデジタル変革を加速しております。また、事業の特性上、センシティブな個人情報を含む大量の機密情報を取り扱っており、データ保護の重要性がいっそう高まっております。」
従来のサイバー攻撃・システム停止リスクに、デジタル変革、大量の個人情報・機密情報、クラウド活用を前提とした事業変革の論点を加えた。 - FY2019再掲有価証券報告書
「当社は大規模かつ複雑なIS/ITシステム(アウトソーシング企業のシステムを含む)を利用しておりますが、従業員またはアウトソーシング企業の不注意または故意の行為、あるいは悪意をもった第三者による攻撃(サイバーアタック)により、システムの停止やセキュリティ上の問題が発生する可能性があります。」
大規模・複雑なITシステムに関するサイバー攻撃、停止、情報喪失のリスクとIT投資による対策を再確認している。 - FY2016初出有価証券報告書
「従業員またはアウトソーシング企業の不注意または故意の行為、あるいは悪意をもった第三者による攻撃(サイバーアタック)により、システムの停止やセキュリティ上の問題が発生する可能性があります。」
データ保護とITテクノロジーへの投資を対策として挙げている。