原燃料の供給中断・供給不足による生産停止リスク
FY2020に初出。9回の記載のうち5回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2022-Q2。直近の記載はFY2026。
戸田工業がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2021年。同じテーマの他社とほぼ同じ時期。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2021年。53社中24社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに15社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「また、海外生産拡大に伴う現地調達においては海外の諸情勢に悪影響を受ける場合があり、それらが長期にわたった場合、生産体制に影響を及ぼし、顧客への供給責任を果たせなくなる可能性があります。市場における需給バランスが崩れた場合、原材料価格の高騰や原油及び石炭をはじめとするエネルギー価格の高騰による製造コストの増大が想定されます。」
海外現地調達の長期的な影響による供給責任への懸念に加え、原油・石炭等のエネルギー価格高騰と中東情勢による供給不安を明示している。 - 2026-05-15悪化業績予想の修正
「特に中東情勢の緊迫化は様々なコストの上昇や原材料調達への影響等、サプライチェーン全体におけるリスクが顕在化しつつあります。」
原材料調達への影響を含むサプライチェーン全体のリスクが顕在化しつつあると記載している。 - FY2024悪化有価証券報告書
「また、海外生産拡大に伴う現地調達においては海外の諸情勢に悪影響を受ける場合があり、それらが長期にわたった場合、生産体制に影響を及ぼし、顧客への供給責任を果たせなくなる可能性があります。」
供給中断・不足リスクについて、海外現地調達の情勢影響が長期化した場合の生産体制・供給責任への影響を明示し、物流2024年問題や調達先の労働者確保問題も追加している。 - FY2023-Q3顕在化有価証券報告書
「世界的な半導体不足及びスマートフォンやPCの市場低迷による在庫調整の影響により誘電体材料等の需要が低迷いたしました。」
世界的な半導体不足が続き、スマートフォン・PC市場の低迷と在庫調整を通じて誘電体材料等の需要低迷が実際に発生している。 - FY2023-Q2顕在化有価証券報告書
「世界的な半導体不足やコロナ禍での巣ごもり需要の一服感により、一部の製品においては在庫調整等の影響を受けました。」
世界的な半導体不足に加え、巣ごもり需要の一服感による在庫調整が一部製品の販売に実際に影響している。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「一部の製品は世界的な半導体不足等により、受注の遅れが生じているものの、基幹事業である磁石材料を中心に販売は堅調に推移いたしました。」
半導体不足等による受注の遅れが一部製品で実際に発生しており、供給不足リスクの影響が継続して顕在化している。 - FY2022-Q3顕在化有価証券報告書
「しかしながら、新たな変異株の出現による感染再拡大の懸念、原燃料価格及び輸送費の高騰、半導体を中心とした部品供給不足等の影響が広がりをみせ、先行きは依然として不透明な状態が続いております。」
半導体を中心とした部品供給不足の影響が広がっていると記載し、供給不足リスクが事業環境に実際に現れている。 - FY2022-Q2顕在化有価証券報告書
「また、物流網の混乱や新型コロナウイルス感染症再拡大による調達リスクを考慮したお客様の在庫の積み増しの動きもあり、想定を上回る受注がありました。」
物流網の混乱と感染症再拡大に伴う調達リスクを顧客が認識し、在庫積み増しが生じたと記載している。原材料等の供給中断・不足リスクに関連するサプライチェーン上の懸念が実際の顧客行動に現れている。 - FY2020初出有価証券報告書
「そのため、各国の輸出入規制や環境規制、供給者の被災及び事故等による原材料等の供給中断、品質不良等による供給停止、さらに製品需要の増加による供給不足等が発生する可能性があります。」
従来の原燃料価格変動リスクとは別に、限られた供給国・供給者への依存、規制、災害・事故、品質不良、需要増加による供給中断・不足のリスクを初めて独立して記載している。