海賊版サイトによる売上成長鈍化
FY2018に初出。8回の記載のうち5回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2018。直近の記載はFY2023。
パピレスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2021年)より1年早い。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに2社。
- FY2023再掲有価証券報告書
「リスクが顕在化した場合の影響を想定することは困難です。過去に影響があった「漫画村」による電子書籍業界に与えた被害額は3,200億円(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構による試算)と推定されています。」
海賊版リスクの影響規模として、漫画村による過去の被害額3,200億円を再掲し、日本電子書店連合やABJへの協力を対策として記載している。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「売上高は、前年同四半期に比べて減収となっています。これは、ⅰ)コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための長期的な経済活動の抑制からの回復が遅れていることにより、ユーザーの消費活動が低下していること、ⅱ)海賊版サイトのアクセスが急増したこと、ⅲ)個人情報保護法の改正に伴い、ターゲティング広告の規制が強化されたことによるものです。」
海賊版サイトへのアクセス急増が、第1四半期の減収要因の一つとして実際に記載されている。 - FY2022顕在化有価証券報告書
「また、海賊版サイトの不正利用も急増し、市場全体に深刻な影響を与えています。」
海賊版サイトの不正利用急増と市場全体への深刻な影響を、当年度の実際の状況として記載している。 - FY2022-Q2顕在化有価証券報告書
「また、海賊版サイトからの不正利用も急増し、市場全体に深刻な影響を与えています。」
海賊版サイトの影響について、不正利用の急増と市場全体への深刻な影響が当第2四半期累計期間の状況として記載されている。 - FY2021顕在化有価証券報告書
「当連結会計年度においても、巣篭り需要が寄与し、その市場規模は拡大傾向にありますが、後半にかけて再び海賊版サイトのアクセスが急増し、市場全体に影響を与えています。」「過去に影響があった「漫画村」による電子書籍業界に与えた被害額は3,200億円(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構による試算)と推定されています。」
海賊版サイトへのアクセスが再び急増し、市場全体への影響が生じたと記載している。過去の被害額3,200億円も引き続き具体的な影響規模として示している。 - FY2020悪化有価証券報告書
「リスクの重要性・水準は、電子書籍の市場規模に比例して大きくなっていると判断しています。」「主に前連結会計年度に影響があった「漫画村」による電子書籍業界に与えた被害額は3,200億円(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構による試算)と推定されています。」
海賊版リスクについて、電子書籍市場の拡大に比例して重要性・水準が大きくなるとの認識を示し、前年度に影響した漫画村の被害額を3,200億円と記載している。 - FY2019対処有価証券報告書
「海賊版サイトをはじめとしたさまざまな電子書籍事業に関する問題に対応するため、読者への正規版購入と著者への収益還流を推進することを目的とし、電子書店5社が発起人となり、「日本電子書店連合」を発足しました。」
海賊版サイトの影響に対し、正規版購入と著者への収益還流を目的とする日本電子書店連合を発足した。 - FY2018顕在化有価証券報告書
「第3四半期連結会計期間以降、社会的に大きな問題となった海賊版サイトによる影響を受けて、売上の伸びは鈍化したものの、売上高は過去最高を達成しています。」
海賊版サイトの影響を受け、売上の伸びが鈍化したという実際の影響を記載している。