大型医療プロジェクトの遅延・変更・中止と売上計上の偏重
FY2016に初出。29回の記載のうち16回が「再掲」。直近の記載は2026-08-07。
シップヘルスケアホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2024年。同じテーマの他社の中央値(2020年)より4年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。13社中7社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに3社。
- 2026-08-07対処決算説明資料
「大型PJ案件を予定通り計上」
今回の第1四半期では、大型プロジェクト案件の計上時期について予定からの遅延は示されていない。 - FY2026悪化有価証券報告書
「前期には大型案件であるシニア向け分譲マンションの竣工・販売がありましたが当期は竣工案件がなかったこと、リニューアル案件において特に省エネ関連工事の部材の納期遅延等により利益率確保が低調に推移したこと、メーカー系では部品の価格高騰と一部生産遅延が生じたこと等に加え、M&A手数料等の一過性費用を計上したこと等から、利益面では前年を下回りました。」
大型案件の竣工時期の偏り、部材納期遅延、生産遅延等が利益低下として現れ、案件計上時期・遂行リスクが引き続き顕在化している。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「トータルパックプロデュース事業におきましては、プロジェクト案件が直近5年間でも最も下期偏重の計画となっていることに加え、M&A手数料等の一過性の諸費用を計上したこと等から通期計画に対しての進捗は順調に推移しているものの、前年同期比では減益となりました。」
プロジェクト案件の下期偏重が直近5年間で最も強い計画となり、売上計上時期の偏りが前年同期比減益の一因として示されている。 - FY2025悪化有価証券報告書
「一方で、トータルパックプロデュース事業及びメディカルサプライ事業におきましては、病院経営環境の厳しさにより医療機器更新時期の先延ばしが例年より顕著になる等、短期案件を中心に当初計画を下回る結果となりました。」
病院経営環境の厳しさを背景に医療機器更新の先延ばしが顕著となり、短期案件を中心に計画未達が実際の業績に現れた。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「しかしながら、複数の新規SPD受託施設が稼働開始し増収となった一方で、プロジェクト案件の計上が例年にも増して下期偏重であること等により減益となりました。」
プロジェクト案件の計上が例年にも増して下期に偏重し、上期の減益要因として実際に現れている。 - FY2024-Q3再掲有価証券報告書
「当期はプロジェクト案件が第4四半期に偏重傾向であるものの、当第3四半期連結累計期間までは計画通りに推移いたしました。」
プロジェクト案件の第4四半期偏重は残る一方、第3四半期累計までの進捗は計画通りと説明されている。 - FY2024-Q2再掲有価証券報告書
「トータルパックプロデュース事業におきましては、プロジェクト案件が堅調に推移いたしました。」
大型プロジェクトの遅延・変更・中止が発生したとは記載されず、プロジェクト案件は堅調に推移したと説明されている。 - FY2023-Q2再掲有価証券報告書
「トータルパックプロデュース事業におきましては、引き続きメーカー系で電装部品調達難や原材料価格の高騰の影響を受けた一方で、プロジェクト案件の完成及び新規受注が堅調に推移いたしました。」
電装部品調達難等の影響は継続しているが、プロジェクト案件の完成と新規受注は堅調に推移している。遅延・中止の発生は記載されていない。 - FY2022悪化有価証券報告書
「トータルパックプロデュース事業におきましては、完成年度を迎えたプロジェクト案件の大半が中規模から小規模であったことや、メーカー系の電装品部品調達の逼迫による受注調整の影響、コロナ対策補助金を利用する感染症対策商品需要の反動減の影響等により、業績は低調に推移いたしました。」
大型案件の規模・構成や計上時期が業績を左右する従来のリスクについて、完成年度の案件が中小規模に偏り、事業業績の低調として現れた。 - FY2022-Q2再掲有価証券報告書
「プロジェクト案件については、計画が下期偏重となっていることや、ミャンマー子会社における政変・コロナ禍の影響等により、業績は低調に推移いたしました。」
プロジェクト案件の下期偏重が続き、トータルパックプロデュース事業の業績に影響していることが再確認されている。 - FY2022-Q1悪化有価証券報告書
「一方で、プロジェクト案件が例年にも増して下期偏重での計画となっていること等から低調に推移いたしました。」
プロジェクト案件の下期偏重が例年より強い計画となり、トータルパックプロデュース事業の第1四半期売上高は16,827百万円、セグメント利益は前年同期比11.7%減となった。計上時期の偏りが実際の業績低調として現れている。 - FY2021再掲有価証券報告書
「トータルパックプロデュース事業におきましては、例年と比べ小型のプロジェクト案件が多く従来型のビジネスは低調に推移いたしましたが、」
大型・従来型プロジェクトの案件構成や計上時期が業績に影響する従来のリスクが継続している。遅延・中止の発生は記載されていない。 - FY2021-Q2再掲有価証券報告書
「一方、当第2四半期におきましては、新規連結したミャンマーの医療機器販売子会社の業績が寄与したものの、例年通りプロジェクト案件が下期偏重の傾向で推移いたしました。」
プロジェクト案件の下期偏重が当四半期にも続いており、売上計上時期の偏りが再確認されている。 - FY2021-Q1顕在化有価証券報告書
「トータルパックプロデュース事業におきましては、新規連結したミャンマーでの医療機器販売会社の業績が寄与した一方、プロジェクト案件が前期に比べて下期偏重の傾向となったため、厳しい状況で推移いたしました。」
プロジェクト案件の下期偏重が当四半期に実際に生じ、トータルパックプロデュース事業の売上高は前年同期比13.1%減、セグメント利益は14.4%減となった。 - FY2020再掲有価証券報告書
「このような経済状況の下、当社グループにおきましては、メーカー系及び新規投資案件において一部業績が低調に推移いたしましたが、プロジェクト案件については当初予定通り計上されました。」
メーカー系・新規投資案件には低調な部分があった一方、プロジェクト案件は当初予定通り計上され、遅延・中止が発生したとは記載されていない。 - FY2020-Q3再掲有価証券報告書
「このような経済状況の下、当社グループにおきましては、昨年10月に実施された消費税増税の駆け込み需要及び反動減による影響を受けましたが、プロジェクト案件が順調に計上されるとともに、メディカルサプライ事業におきましても新規案件の獲得に努めたこと等により、業績は堅調に推移いたしました。」
消費税増税による駆け込み需要・反動減の影響はあったものの、プロジェクト案件は順調に計上されたと説明されており、遅延・変更・中止の発生は記載されていない。 - FY2020-Q2再掲有価証券報告書
「トータルパックプロデュース事業におきましては、大型プロジェクト案件が上期中に計画を上回って計上されたことに加え、その他のプロジェクトや更新機器の買い替えにおいて、消費税増税前の駆け込み需要がありました。」
大型プロジェクト案件は上期中に計画を上回って計上されたが、プロジェクトの計上時期に関する従来のリスク自体に重要な変更があったとは記載されていない。 - FY2020-Q1再掲有価証券報告書
「トータルパックプロデュース事業におきましては、プロジェクト案件が順調に推移いたしました。」
大型プロジェクト案件は当四半期も順調に推移したと説明されており、遅延・変更・中止の発生は記載されていない。 - FY2019-Q2再掲有価証券報告書
「トータルパックプロデュース事業におきましては、下期に偏重している病院完成案件の一部が期初計画より前倒しで計上される一方で、メーカー系については前期と比較して低調な業績となりました。」
病院完成案件の下期偏重と一部案件の前倒し計上が引き続き示されている。案件の遅延・変更・中止が発生したとは記載されていない。 - FY2019-Q1再掲有価証券報告書
「トータルパックプロデュース事業におきましては、大型のプロジェクト案件が計画通り進捗いたしました。」
大型プロジェクトの遅延・変更・中止リスクは継続して開示されているが、当四半期については大型案件が計画通り進捗したと説明されている。 - FY2018再掲有価証券報告書
「トータルパックプロデュース事業におきましては、プロジェクト案件が順調に推移するとともに、既存施設における機器更新の需要も堅調に推移いたしました。」
大型プロジェクトの遅延・変更・中止リスクは残る一方、当期についてはプロジェクト案件が順調に推移したと説明されている。 - FY2018-Q3再掲有価証券報告書
「トータルパックプロデュース事業におきましては、海外子会社や重粒子線治療施設の立ち上げにかかる費用が計上されたものの、大型プロジェクト案件を中心に計画通り進捗いたしました。」
大型プロジェクト案件は計画通り進捗していると説明されており、当四半期に遅延・変更・中止が発生したとは記載されていない。 - FY2018-Q2再掲有価証券報告書
「トータルパックプロデュース事業におきましては、全体的に下期に偏重している病院完成案件の一部が期初計画より前倒しで計上されました。」
病院完成案件の下期偏重は残る一方、一部案件が前倒し計上されており、売上計上時期の偏重リスクが引き続き示されている。 - FY2018-Q1顕在化有価証券報告書
「トータルパックプロデュース事業におきましては、病院完成案件が全体的に下期に偏重していることから、第1四半期における大型のプロジェクト案件は低調に推移いたしました。この結果、売上高は13,394百万円(前年同四半期連結累計期間比11.7%減)となりました。」
病院完成案件の下期偏重により、第1四半期の大型プロジェクト案件が低調となり、同事業の売上高が前年同期比11.7%減となった。 - FY2017-Q2再掲有価証券報告書
「トータルパックプロデュース事業におきましては、病院完成案件は下期に偏重しているものの、プロジェクト案件については期初計画より一部前倒しで計上されたとともに、介護系メーカーについても回復基調で推移いたしました。」
病院完成案件の下期偏重は残る一方、プロジェクト案件の一部前倒し計上により、計上時期の影響が一部相殺されている。 - FY2017-Q1顕在化有価証券報告書
「一方で、本件経営統合に伴うアドバイザリー費用を計上したこと、償還価格改定、調剤報酬改定等の影響を受けたこと、及びプロジェクト案件の計上が例年にも増して下期偏重であること等により減益となりました。」
大型プロジェクトの計上が例年以上に下期へ偏り、第1四半期のトータルパックプロデュース事業の売上高・利益が前年同期を下回った。 - FY2016初出有価証券報告書
「大型プロジェクト案件のスケジュールの遅延や変更又は中止等が生じた場合には業績に悪影響が生じる可能性があります。」
専任人員の配置限界、1月から3月への売上計上集中、上半期・下半期および四半期の業績偏重もリスクとしている。