消費者の嗜好変化によるブランド・施策不発リスク
FY2016に初出。8回の記載のうち3回が「再定義」で、最初の「再定義」はFY2021-Q2。直近の記載はFY2024。
すかいらーくホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2020年)より2年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。7社中6社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに10社。
- FY2024再掲有価証券報告書
「特に、新型コロナウイルス感染症の流行を経験したことにより、消費者の外食機会及び外食意欲が減少し、外食機会が従来よりも特別な機会となる中で、消費者の嗜好として、より満足度の高い食事機会を求め、専門店の需要や高品質・高単価のメニューの人気が高まる等の変化が見受けられます。」
消費者嗜好の変化を、専門店需要、高品質・高単価商品への人気、外食機会の特別化として継続して捉えている。 - FY2023-Q1再定義有価証券報告書
「長く続いた新型コロナウイルス感染症の影響による選択的消費の定着や、物価高騰による消費者の生活防衛意識の高まりに加え、」
消費者嗜好の変化を、外食の意味・価値や専門店需要だけでなく、選択的消費の定着と物価高騰下の生活防衛意識として整理している。 - FY2022-Q1再定義有価証券報告書
「コロナ禍を経て人々のライフスタイルと価値観が変化したことにより、外食する「意味」と「価値」がますます重要となり、1店1店の存在価値を高めていくことがより重要になってきています。」
消費者嗜好の変化を、単なるブランド・メニューの支持変化ではなく、外食機会の希少化に伴う意味・価値、店舗の存在価値の重視として再整理している。 - FY2021-Q2再定義有価証券報告書
「特に、新型コロナウイルス感染症の流行により、消費者の外食機会及び外食意欲が減少し、外食機会が従来よりも特別な機会となる中で、消費者の嗜好として、より満足度の高い食事機会を求め、専門店の需要や高品質・高単価のメニューの人気が高まる等の変化が見受けられます。」
消費者嗜好の変化を、専門店需要及び高品質・高単価メニュー人気の高まりとして整理し直した。 - FY2020対処有価証券報告書
「また、お客様のPOSデータ、モバイルアプリのクーポンデータ等のビッグデータの分析により、ライフスタイルや嗜好の変化に対応するように努めています。」
消費者嗜好の把握・予測失敗やガストの支持喪失リスクに対し、POSデータやアプリのクーポンデータを分析してブランド・出店・メニュー施策へ反映する対応を明示した。 - FY2019再掲有価証券報告書
「特に、当社グループのレストラン事業における主力ブランドであるガストは、当社グループにおいて最大の店舗数を有しており、当社グループの売上及び利益でも大きな比率を占めているため、ガストのメニュー・価格帯・サービス等のコンセプトが顧客からの支持を得られない場合は、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
消費者嗜好の把握・予測失敗と、主力ブランドであるガストの支持喪失リスクを継続している。 - FY2017悪化有価証券報告書
「特に、当社グループのレストラン事業における主力ブランドであるガストは、当社グループにおいて最大の店舗数を有しており、当社グループの売上及び利益でも大きな比率を占めているため、ガストのメニュー・価格帯・サービス等のコンセプトが顧客からの支持を得られない場合は、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
消費者嗜好の変化による施策不発リスクに加え、最大ブランドであるガストへの売上・利益依存を具体的に明示した。 - FY2016初出有価証券報告書
「当社グループが消費者の嗜好等を正確に把握又は予測できない場合、ブランド転換や出店予定地域の調査等の施策が功を奏さない場合等においては、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
消費者嗜好の把握・予測失敗やブランド転換・出店調査の不成功を具体的なリスクとしている。