M&Aに伴う偶発債務・計画未達リスク
FY2017に初出。7回の記載のうち2回が「再掲」。直近の記載はFY2026。
テンポスホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2021年。同じテーマの他社の中央値(2024年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。91社中37社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに25社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「特に近年の動きにおいては、以下のような特有のリスクが存在し、これらが顕在化した場合には、投資額の回収が困難となり、のれんの減損損失の計上等を通じて当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。」
M&Aリスクについて、自社ブランド製造会社、外食チェーン、異業種の美容事業に分け、クロスセル・生産効率化、ブランド再生・店舗再編、人材確保・育成などの固有リスクを新たに具体化した。 - FY2024再掲有価証券報告書
「株式会社あさくまの上場など、グループ全体としてはプラス要素は多いものの、今後のM&Aについても同様の成果を残せる保証はありません。買収後に偶発債務の発生や未認識債務の判明等、事前調査で把握できなかった問題が生じた場合や事業の展開等が計画どおりに進まない場合、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。」
M&Aの事前調査、偶発債務・未認識債務、買収後の計画未達に関するリスクを継続記載している。 - FY2022悪化有価証券報告書
「今までの成果については、大小規模は異なるものの3勝7敗3引き分けとなっております。株式会社あさくまの上場など、グループ全体としてはプラス要素は多いものの、今後のM&Aについても同様の成果を残せる保証はありません。」
M&Aの過去実績を3勝7敗3引き分けと数値化し、今後も同様の成果を保証できないと明示した。 - FY2022-Q2顕在化有価証券報告書
「当第2四半期連結会計期間において、当社の連結子会社でありました株式会社竹若は、破産手続きの開始決定を受けたことに伴い、連結の範囲から除外しております。」
買収後の事業展開・計画未達に関するリスクが、株式会社竹若の破産手続き開始と連結除外として実際に発生した。 - FY2021-Q3顕在化有価証券報告書
「なお、第3四半期連結会計期間において、株式会社竹若の2店舗の退店に伴い減損損失71百万円を特別損失に計上しました。また、当社の連結子会社である株式会社あさくまが株式会社竹若の株式を取得したことにより発生したのれんについて、株式会社竹若の経営環境および今後の見通しを再検討した結果、のれんの減損損失4億71百万円を特別損失に計上いたしました。」
買収後の事業展開・収益性に関するリスクが、竹若2店舗の減損損失71百万円およびのれん減損損失4億71百万円として実際に発生した。 - FY2019再掲有価証券報告書
「M&Aにあたっては、対象企業の財務内容や契約関係等についての詳細な事前調査を行い、十分にリスクを検討した上で決定しておりますが、買収後に偶発債務の発生や未認識債務の判明等、事前調査で把握できなかった問題が生じた場合や事業の展開等が計画どおりに進まない場合、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。」
M&A後の偶発債務・未認識債務や計画未達のリスクを、事前調査の実施とともに継続記載している。 - FY2017初出有価証券報告書
「M&Aにあたっては、対象企業の財務内容や契約関係等についての詳細な事前調査を行い、十分にリスクを検討した上で決定しておりますが、買収後に偶発債務の発生や未認識債務の判明等、事前調査で把握できなかった問題が生じた場合や事業の展開等が計画どおりに進まない場合、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。」
M&Aを成長手段として活用する方針に対応し、買収後の偶発債務・未認識債務や事業計画未達を独立したリスクとして初めて記載している。