買収先の不振・のれん減損によるM&Aリスク
FY2016に初出。7回の記載のうち3回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2017。直近の記載は2026-05-29。
ワールドホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2024年)より2年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。89社中36社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに25社。
- 2026-05-29悪化M&A・子会社異動
「このように、公開買付者及び対象者は、本資本業務提携契約の締結以降、資本関係については一定の強化を図る一方、業務提携を推進することが難しい状況が続いてまいりました。」
買収対象について、業務提携の進捗停滞に加え、ガバナンス不全、財務上の制約、事業継続懸念などの課題が明示された。買収先の不振・のれん減損リスクに関して、のれん減損等の損失発生自体は記載されていない。 - FY2023対処有価証券報告書
「当社グループとしては、専任組織を設置し、十分な経験を積んだ担当者が案件の調査、交渉、買収後の事業計画策定等を行い、買収後も、定期的にモニタリングし、監督機能を強化することにより、業績向上を目指した経営を行っております。」
買収先の不振・投下資本回収困難・のれん減損リスクへの対応が、専任組織、経験者による調査・交渉、買収後の事業計画策定と定期モニタリングとして具体化している。 - FY2022顕在化有価証券報告書
「前連結会計年度は、当社の連結子会社である㈱ワールドインテック及び㈱ワールドスタッフィングにおいて、当連結会計年度は、㈱ワールドホールディングスにおいて子会社株式の減損処理を行ったものであります。」
子会社株式の価値低下に伴う減損処理が親会社で発生し、関係会社株式評価損322百万円を計上した。M&A・子会社価値低下リスクが年度内にも顕在化している。 - FY2021顕在化有価証券報告書
「関係会社株式評価損 253百万円」
連結子会社である㈱ワールドインテック及び㈱ワールドスタッフィングにおいて子会社株式の減損処理を行い、関係会社株式評価損253百万円を計上している。買収先・子会社の価値低下によるM&A関連リスクが会計上顕在化している。 - FY2019再掲有価証券報告書
「また、当社グループに加わった買収先において、事業が想定どおりに進捗しない場合や財政状態の悪化等により株式の実質価額が著しく下落した場合は、株式の評価損やのれんの減損損失等が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。」
買収先の事業不振や財政状態悪化による株式評価損・のれん減損のリスクを引き続き記載している。 - FY2017顕在化有価証券報告書
「㈱ファームののれんについては、取得時に検討した事業計画において想定した超過収益力が認められなくなったことから、当連結会計年度における未償却残高の全額を減損損失として特別損失に計上しております。」
買収したファームについて想定した超過収益力が認められなくなり、のれん348百万円の減損損失が実際に発生した。 - FY2016初出有価証券報告書
「また、M&Aによる買収先の事業が想定どおりに進捗しない場合はのれんの減損損失等が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。」
M&Aを成長手段とする一方、買収先の進捗不振やのれん減損を投資上のリスクとして明示している。