日銀が9月に金利を引き上げたことを受け、個人向け国債の利回りの動きと10月募集の金利決定を、短期と長期の視点で整理して解説する。金利の変動要因と各商品の連動性にも触れる。
2026年9月18日に日銀が政策金利を1.25%へ引き上げたことにより、国債の利回りは短期の3年・5年で上昇、長期の10年のみ小幅に低下した。この動きは、日銀の利上げが市場に織り込まれている一方で、長期金利は物価見通しや財政要因にも影響されるため、同日以降の動向として注目された。
9月18日時点の想定に基づく試算では、10月募集の金利は固定3年・固定5年・新窓販10年・変動10年の4種でそれぞれ上昇する見込みだったが、実際には全商品が上昇して決定され、固定3年2.07%、固定5年2.39%、変動10年2.05%、新窓販国債10年3.048%と決まった。
背景には原油高によるインフレ懸念、財政の不確実性、日銀の利上げペースの影響が挙げられる。9月中の国債利回りは原油高と財政懸念の影響で上昇し、10年債は3%台に到達、2年債の利回りとの差も動いた。
金利の動きは募集開始日や市場の見通し次第で変動するため、今後は満期が近い3年・5年・長期の10年の組み合わせを考慮し、満期時期に合わせて国債を選ぶのが現実的との結論になる。