米インフレの加速と原油高を背景にドル/円は155円を試す展開となるとの見方が伝えられ、同日ECBの追加利上げや米PPIの上振れなども相場に影響を及ぼしている。
10日(木)の為替相場では日銀審議委員が引き上げ方針を示す発言を繰り返した一方、具体的な利上げ時期やペースについては示さず、将来の政策判断を慎重に検討すると述べた。午後の会見では原油価格の動向や為替動向を踏まえ、次の会合でしっかり検証して判断するという姿勢だった。
欧州ではECBが予想通り預金ファシリティ金利を2.25%から2.5%へ引き上げ、ラガルド総裁は今後の方針は会合ごとに決定されるとの認識を示した。市場では年内追加利上げの観測が高まったが、総裁は今後の道筋を未定とした。
米国では8月PPIが前年比5.4%と市場予想を上回る伸びを示し、コアPPIは4.6%へ加速した。これに加え新規失業保険申請件数は20.6万件と、4週間移動平均は前週比で減少した。
米10年債利回りは4.96%前後まで上昇し、原油高とPPIの上振れ、長期国債の買戻し規模の不足感が重しとなっている。これらの要因がドル/円の上昇材料となり、日々の市場動向に影響を与えた。