政府データによると8月の実質賃金は前年同月比1.5%上昇。名目賃金は3.8%増で、所定内外の給与も幅広く伸び、賃金の実質的な改善が続いている。
政府が発表したデータによれば、8月の実質賃金は前年同月比で1.5%上昇し、8カ月連続の改善となった。内訳として、名目賃金は3.8%増、基本給は3.8%増、所定外給与は5.2%増、特別給与は横ばいとなった。なお、円換算の総額は31万1364円で、1ドル158.08円換算が用いられた。
実質賃金の算出に使われるインフレ率は2.2%で、前年同月の3.1%を大きく下回っている。物価上昇ペースが鈍化する中でも賃金が持ちこたえていることが、日銀の利上げを正当化する材料として捉えられている。
日銀の政策にはこの賃金回復が影響を与えるとされ、9月の政策金利引き上げ後も追加利上げの観測が市場で分かれている。都区部の最新インフレデータはコアCPIが9月に前年同月比で10カ月ぶりの速いペースで加速したことを示しており、物価圧力の持続が懸念材料となっている。