茨城県つくば市の奥村組技術研究所で、日本初の実用免震ビル竣工40周年を記念する「40年目の免震実証実験PR発表会」が開催された。自由振動実験の実演や研究所ツアーが公開され、免震技術の継続的検証と普及に焦点が当てられた。
2026年10月28日、茨城県つくば市の奥村組技術研究所で「40年目の免震実証実験PR発表会」が行われ、代表取締役社長の奥村太加典氏と技術研究所長の上寛樹氏、ゲストの森川葵さんが出席した。イベントは日本初の実用免震ビルとしての歩みと、免震技術の発展・普及を振り返る場となった。
自由振動実験の概要が説明され、管理棟は1986年完成の免震ビルで、油圧ジャッキで建物を10cm押し、解放して免震装置の性能を検証する方式とされた。10cmの変形は震度6弱相当とされ、40年間のデータから剛性変化率は約12%上昇にとどまる見通しが示された。
実験の現場では反力壁エリアや免震ピット、長周期地震動装置などの設備が紹介され、3次元振動台や長周期振動台を含む国内トップレベルの試験環境が公開された。熊本地震・兵庫県南部地震の波形再現など、低コストの新しい地震対策の実証も披露された。
森川葵さんは新ユニフォームを着用して登場し、実験の迫力と免震技術の意義を体感した感想を述べた後、トークショーが行われ、技術スタッフへのインタビューも公開された。最後に、免震技術の今後の展望として事前防災の強化と発災後の復旧の迅速化が語られた。