奥村組は築40年の管理棟を免震装置の経年変化を検証する実証実験を公開し、2基の油圧ジャッキを用いて建物を約10センチずらした後、積層ゴムの性能を震度6弱程度の揺れで検証した。
準大手ゼネコンの奥村組は、茨城県つくば市の同社技術研究所にある管理棟を用いて、免震装置の経年変化を検証する実験を公開した。免震装置として使われる積層ゴムは40年経過しても安全性が確保されているかを確認する狙い。建物はRC造4階建てで延べ1330平方メートル、基礎には積層ゴム25基と鋼棒製ダンパー12基が設置されている。
「ダンパーを外し積層ゴムだけで支える状態」で実験が実施され、2基の油圧ジャッキで総重量約2500トンの建物を約10センチスライドさせ、ジャッキを解放して震度6弱程度の揺れを発生させた。
結果は積層ゴムの水平剛性が完成時から12%高くなったものの、設計時の想定最大17%の変化範囲内に収まり、安全性を確保しているとの評価。国内の耐震化進展と免震構造の普及促進に対して、コスト抑制を前提とした設計の普及を訴える声も紹介された。