40年にわたる免震装置の経年変化を検証する自由振動実験がつくば市で行われ、日本初の実用免震ビルとして1986年竣工の建物を対象に、設計予測範囲内の変化かを確認した。
40年前に建てられた鉄筋コンクリート造4階建ての技術研究所管理棟を対象に、同社技術研究所で自由振動実験が実施された。建物を支える直径50センチの天然ゴム系積層ゴム25基を用い、鋼棒ダンパー12基を取り外して積層ゴムだけで支持した状態で、油圧ジャッキ2基・200トンの圧力を使い水平に10センチ押し込んでから自由振動を測定した。
実用免震建物の歴史は約40年と長さが浅く、経年変化を実建物で長期間検証したデータは限られている。測定結果は、積層ゴムの硬さが設置後20年で約10%、30年で約11%、今回の40年目で約12%へと増加し、設計時の予測範囲内にとどまることを示した。設計上は120年後に最大30%硬くなっても安全性を確保できるように想定されている。
今後も50年目、60年目の実験を続け、得られたデータを学会発表などを通じて業界全体で共有する方針が示された。奥村組の社長は、40年目の検証で免震技術に対する社会の信頼性が高まった可能性を指摘し、免震建物の普及を地震の多い日本で促す意図を述べた。
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