日銀の次回会合は10月29日・30日に開催され、展望レポートの公表を控える中で、政策局面の解釈と利上げのペースを巡る議論が展開される見込みだ。基調的物価の動向と金融環境の評価という2つの視点が焦点になる。
日銀は前回の9月会合で政策金利を1.25%程度へ引き上げ、次回会合では金融政策決定会合の場で展望レポートが公表される予定となっている。総裁記者会見での「政策の局面が変化した」という発言が注目された。これを受け、今後は中立金利のレンジを意識した政策運営が想定される。
中立金利のレンジはおおむね+1.1%から+2.5%程度とみられており、9月の利上げによりレンジの下限に近づいたとの見方がある。今後は引き続き利上げを進めるべきかどうか、どのペースで進めるのかが議論の焦点となる。
議論の要点は「基調的物価の先行きとそのリスク」および「金融環境の現状評価」の2つの視点に集約される。基調的物価の上振れリスクはターミナルレートを左右する要因となり、金融環境の緩和・引き締めの度合いを決定する重要な要因になるとされる。
本文では、9月会合の総裁記者会見と主な意見、9、10月の政策委員の発言、最近の経済指標などを踏まえ、10月会合で展開される可能性のある議論を整理している。