今週の新興市場はインフレ懸念と原油高騰によるリスク回避ムードが強まり、日経平均は下落を続けた。9月中間配当の権利確定日が近づく中、売り惜しみの動きと銘柄ごとの材料視が混在した。
今週の新興市場は下落傾向で、日経平均は前週末比1.55%安、グロース市場指数は3.38%安、グロース250も3.63%安となり、時価総額上位グループのグロース市場コア指数も約4.73%下げた。中東の不安再燃による原油高騰がインフレ懸念を強め、リスク回避ムードが広がった。
時価総額上位銘柄ではパワーエックスが先週末比17.99%高と急反発、データセンター向け蓄電型発電システムへの期待と原油高で蓄電所需要が増えるとの観測が支えた。Terra Droneは2.59%高、迎撃ドローンの量産化発表を好感した買いが続いた。一方、グロース市場最大のトライアルホールディングスは5.05%安で、先週までの連続高の反動による利益確定売りが出た。
今週は新規上場銘柄としてKOMPEITOがグロース市場へ上場した。初値は1480円で公開価格1600円と仮条件1560-1600円を下回り、需給面で初値形成に慎重さがみられた。来週は米FOMCと日銀政策会合の開催を控え、利上げ観測が株価へ織り込まれる中、権利確定日前の動きと好材料銘柄の個別 material が重点的に見られる見通し。
来週の展望としては、シルバーウィーク明けにかけて方向感は定まりにくいと予想され、業績や配当予想の上方修正が出た銘柄が物色の中心になる見込み。5連休前の信用取引の動向や、権利確定日近辺の売りや買いの綱引きが続く可能性がある。人気銘柄には信用取引の規制がかかっていない銘柄を中心に短期的な売買が活発になるとみられ、来週は6社のIPOが集中して上場予定。