19日から23日の週は、ドル円が158円台半ばから156円台前半へ急落し、その後AI関連株安によるリスク回避の円買いが波及した。主要通貨は概ね狭いレンジで推移したが、クロス円は大きく水準を切り下げた。
今週は前半こそ方向感に欠ける揉み合いが続いたが、週後半には米半導体関連の決算やAI関連株安を契機に投資家の資金が安全資産へ向かい、円買いが強まった。ドル円は158円台の半ばから下値を試す展開となり、終盤には200日移動平均線を下抜けして156円台前半まで急落した。
ユーロドルはフランス財政不安の影響で上値が重くなりつつ、1.11ドル台へ軟化したが、下値は1.12ドル台を中心に堅調さを保った。ポンドドルは英雇用・インフレ指標の動向で一時1.34ドル台へ持ち直す場面もあったが、全体としては相対的に強さを失う場面が多かった。
クロス円は週前半こそ底堅く推移したものの、後半の株安と円高の進行に伴い、ユーロ円が175円台、ポンド円が209円台へと大きく水準を切り下げた。NY市場で米金利の動向が影響する一方、円は安全資産としての需要が高まる局面が目立った。
23日には米ナスダック急落の影響を受けてドル円は一時156円台へ再下落したが、欧州市場でのリスク回避の進行と合わせて157円台に反発した。終盤には再び156円台へ押し戻される場面も見られ、次週の動向にはAI関連銘柄の動向や日米金利の推移が焦点となる見通しだ。