政府が日銀審議委員候補として浅田統一郎氏と佐藤綾野氏を国会に提示した。森田京平氏は両名はリフレ派とみられるが金融政策の方向性は変わらないと判断している。
2月25日、政府は日銀審議委員の後任候補として浅田統一郎氏(中央大学名誉教授)と佐藤綾野氏(青山学院大学教授)を国会に提示した。衆参両院の同意を経て正式に任命される見込みであり、野村證券金融経済研究所の森田京平チーフエコノミストが解説している。候補者はいずれもリフレ派と目されるものの、現状の財政出動と金融緩和の方向性が大きく変わるかどうかは未確定である。
過去の著作や発言から、浅田氏と佐藤氏はリフレ派と見なされている。日銀は現在利上げを通じて金融緩和の度合いを調整しているが、就任後の政策決定会合で慎重な姿勢を示す可能性がある。ただし今回の人事案だけで金融緩和の継続が変化するとは考えにくく、中道・タカ派と目される委員が多数を占める現状では大幅な転換は想定しにくい。
野口旭委員は2026年3月31日まで任期が残っており、今後退任する予定。過去にはマイナス金利政策の解除や利上げに反対票を投じた時期があるが、2024年以降の利上げには賛成する姿勢を示しており、現在も段階的な利上げ路線と大きく異なる立場にはないとされる。
今後の注目点として、2027年7月の高田創委員・田村直樹委員の後任人事が重要性を増すと整理されている。今回のリフレ派2名の任命が、日銀のタカ派・ハト派の構成に影響を与える可能性があるかは今後の発言と投票行動次第とされる。