来週の日経平均の予想レンジは6万2000円~6万8000円と伝えられる。一方、今週は米国のインフレ懸念とAI関連株の調整で日経平均が大きく下落し、来週の決算発表を前に市場の焦点がAI関連株に集まった。
今週の日経平均株価は米国のインフレ警戒とAI関連株の調整を背景に大きく下落し、最終的には前週末比で大幅安となって6万5324.29円で取引を終えた。米国ではCPIの上振れが長期金利を押し上げ、ハイテク株の下押し圧力となったほか、コアウィーブの株価・社債の急落を受けてAI投資の収益性不安が高まった。日経は15日に過去3番目の下落幅を記録し、16日には自律反発として反発したが、節目を回復したに留まった。
来週はAI関連株の決算発表が相場全体の方向性を左右する可能性が高く、IBMやラムリサーチなどの決算内容や、ディスコやファナックの国内企業決算にも注目が集まる見込み。米SOX指数の動向や中国のGDP指標の発表が、機械・素材株の物色にも影響を与えると見られる。国内ではディスコとファナックの決算が焦点となり、好業績の内需株や出遅れた景気敏感株への物色が広がる可能性も指摘されている。
個別銘柄の動きとして、今週の上昇トップはクラスターテクノロジー、ウインテスト、ショーケースなどで、下落トップはAIメカテックやネイス、テラプローブ、イントランス、キオクシアホールディングスが挙げられた。出来高の高い銘柄としてランド、オンコセラピー・サイエンス、NTTなどが挙げられ、相場全体の動きと連動する銘柄が目立った。
来週の注目銘柄としてスズキ、カバー、カプコンの3銘柄が取り上げられ、それぞれインド市場の成長やIPの収益化、スマホゲーム展開など成長テーマが示される。加えて、米国決算の発表が相場に与える影響や、国内経済指標の発表日程にも留意が必要だ。