原油急落を背景にドル安の動きが見られる一方、ドル円は157円台後半で底堅さを維持した。イラン関係の報道や米中間選挙を前にした相場観測が重なる。
きょうのニューヨーク市場ではドル円が157円台後半で底堅い推移を維持した。原油が急落したことからリスク回避のドル高の動きは一服し、クロス円の動向とともに円安圧力も一部抑制された。直接的なドル高要因は見当たらないが、原油動向とAI関連株の動きがドルの方向感を左右しているとの指摘があった。
報道によれば、トランプ大統領がイラン攻撃再開を見極めたいという外交交渉の姿勢を示し、イランの最高指導者が和平協議を承認したとのニュースが市場の安心材料として挙げられた。これにより原油の下落を支える背景となり、ドルの下押し要因が相殺されたとの見方も示された。
ユーロは対ドルで買い戻しが進み、一時1.1240ドル近辺まで上昇。ユーロ円も買い戻しで177円台を回復する場面があり、現在は176円台後半で推移している。欧州経済や金利差をめぐる不透明感は残るが、米中間選挙が近づく中、ドルに有利な局面が続くとの見方もある。
ポンドは1.34ドル台での推移が見られ、ロンドン時間には日足の200日線近くを一時上回る場面もあった。今週のイングランド銀行(英中銀)の金融政策委員会(MPC)を控え、利上げ見通しを巡る市場の織り込みが進む一方、MPCの票の割れや今後の方針がポンド相場の焦点になるとの指摘があった。