日銀の植田総裁は基調物価が2%にかなり近づいていると指摘する一方で、2%到達判断は10月会合で議論して結論を出す考えを示した。
日銀の植田和男総裁は基調物価が2%に近づいているとの認識を示しつつ、到達したかどうかの判断は10月の金融政策決定会合で政策委員の間で議論して結論を出すと述べた。これに伴い、今回の出張先タイ・バンコクの会見で経済・物価情勢の見通しについての考えを示した。
nine月決定会合以降のデータは概ね見通し通りに動いているとし、日銀は様々な当局者と意見交換を行ったが矛盾するような重要な情報がもたらされたとは考えていないと説明した。植田総裁は基調物価の上昇を止めることを政策の大きな目標にすると強調した。
中東情勢とAI関連需要の動向を特に注視していると述べ、AI需要の比較的強さを指摘する当局者がいるとの認識も示した。日銀は10月会合で「経済・物価情勢の展望」を議論する予定だという。
金利の引き上げと緩和度合いの調整については、経済・物価・金融情勢に応じて検討を進め、適切なタイミングとペースを見極める方針を再確認した。中立金利の位置づけについてははっきりと特定できる材料はないとした。