CFTCの投機筋の円買い越しが拡大し、9月の円高進行につながったとの見方が出ている。協調介入後の動きと120日MAの関係、ベッセント財務長官の発言が背景として取り上げられ、158円台前半のレートチェックも関連性が議論されている。
ヘッジファンドを中心とした円の買い越しが大きく拡大し、9月時点で投機筋の円ポジションは買い越し12万枚まで増えたとCFTCの統計で示されている。これを受けて米ドル/円は一時152円まで下落し、鉄壁の155円割れをめぐる状況が変化した可能性が指摘された。
協調介入後には円売り越しが縮小し、買い越しへ再転換する過程が見られたものの、9月には再び円売りから円買いへと転換する動きが強まった。120日移動平均線(MA)との関係も重要なポイントとなっている。
120日MAはヘッジFの損益分岐点とされ、協調介入後はMAを割り込んでもすぐには反発したが、9月はMAを大幅に下回る水準まで米ドル安・円高が進行した。これが円買いの強まりを正当化する要因として位置づけられている。
ヘッジファンドの円買いの積極化にはベッセント戦略との連携があり得るとの見方が出ている。ベッセント財務長官の発言が円高観を強めたことで、ヘッジFが円買いを強化した可能性が指摘されている。
レートチェックと呼ばれる158円台での観測は、ヘッジFの円買いポジションの損失転落回避を狙ったものとの解釈もある。実際、9月18日現在の120日MAは159.4円とされ、これを超えると損失リスクが高まるとの見方が伝えられている。