米国CFTC統計の投機筋の円ポジションが9月時点で売り越しから買い越しへ転じた。ヘッジファンドの円買い戦略へ転換する可能性を巡る動きが背景にある。
ヘッジファンドの円ポジションは9月1日時点で9万枚の売り越し(米ドル買い越し)から、8日時点では1万枚の買い越し(米ドル売り越し)へ小幅転換した。米ドル/円が160円台から152円台へ急落した局面に連動したとの見方が示されている。投機筋の売買ポジションの整理が為替相場に影響を及ぼした可能性が指摘される。
投機筋の損失拡大を回避する目的が大きく、損益分岐点の目安とされる120日MAは9月7週時点で159円台を推移。これを割り込み下落が続く場合、ポジションの損失拡大が加速する可能性があるとされる。
米ドル/円は2026年安値152円に迫る局面となったが、過去の介入局面と比較して120日MAの水準が高いことから、損失拡大を招く条件は異なるとの見方がある。現状は長期金利動向や日米金利差の動向次第で、ヘッジファンドのポジション動向が再び変化する可能性もある。
足下では米ドル売り・円買いポジションの含み益が拡大している可能性があるものの、152円割れへ動くには追加の手掛かりが必要との見方が多い。今後の材料次第でヘッジファンドの円買い拡大が再燃するか注目される。