ユーロ円は176円台前半で底堅さを示す一方、178円の壁に阻まれて方向感を欠くレンジ相場が継続した。今週の焦点は176.20〜178.00円のボックスをどちらへ抜けるかにある。
先週からの振り返りでは、中東情勢の緊迫化による原油高や米国のインフレ指標の動向、日銀の政策据え置き観測など材料が交錯し、ユーロ円は176円台前半で揉み合いを続けた。13日には日銀の利上げ見送り観測が報じられ円売りが先行する場面もあったが、ユーロ安の影響で176.49円まで下落した。
その後は米インフレ指標を受けてドルの動きが振れ戻され、ユーロ円は下値を176円台後半へ戻す場面があったものの、前週安値176.22円が底堅さを示し再度反発。16日には一時177.97円まで上昇したが、178円の心理的壁を突破できず、再びレンジ内へと戻された。
テクニカル分析では176.30円付近のサポートが強く機能し、178.00円のレジスタンスも依然として厚い。日足ベースの下落トレンドは一服し、176.30〜178.00円のボックス相場へ移行している。今週はこのレンジを抜けるかどうかが焦点となり、想定レンジは176.20〜178.10円と見込まれる。
総評としては、ユーロのファンダメンタルズが乏しい中で日銀の据え置き観測が円の動きを抑制。レンジ上限177.50〜178.00円ゾーンでの戻り売りを中心に、レンジ内での細かな値動きを重視する局面が続く見通し。