日米当局の円安牽制発言を受けてユーロ円の180円大台が割れ、介入警戒感から上値の重い展開に転じた。週末にかけて178円台へ下落し、週明けも戻り売り優勢が続く見通し。
先週は原油高と米金利上昇を背景に円売りが続いたが、日米当局の円安牽制発言が出たことで市場の空気が一変した。ドル円が一時160円を見据える場面もあったが、強い介入警戒感が広がり円買いへと切り替わり、ユーロ円は180.00円の大台を割って178円台前半へと押し下げられた。
週末の動きは特に顕著で、三村財務官や片山財務相の発言、トランプ大統領の懸念表明が市場に冷水を浴びせた。これにより「レッドライン」として意識されていた180円がサポートからレジスタンスへと転じ、買い戻しの力が弱まる局面となった。
今週は介入警戒感を背景に上値の重さが続く見込みで、179円台半ばでの戻り売りを中心に下値を切り下げる展開が想定される。1918円近辺の戻り売りポイントを抜ければ177円台へ向かうリスクがある。
テクニカル分析では180円の大台がロールリバーサルし、日足・時間足の移動平均線も下向きへと傾斜している。想定レンジは177.50円から180.20円、対抗シナリオは中東情勢悪化や原油高再燃による円売り再開。
総評として、日本・米国の金利差と日米の発言が対円市場の方向感を大きく左右しており、上値追いよりも戻り売りが優位になる可能性が高い。今後の焦点は180円を明確に超えるかどうかと、178円台前半の反発力の有無にある。