高市政権の経済政策を巡り、元日銀の渡辺努氏と凄腕ファンドマネージャーの塚口直史氏が今後の展望とプランBの必要性について警鐘を鳴らす。AIや半導体投資の成長戦略が実現しなかった場合のリスクと、現状の好機をどう生かすかが論点となる。
政権発足から1年が経過する中、渡辺努氏と塚口直史氏は高市政権の経済政策が論理的な成長戦略を欠くとの認識を示し、成長を前提にする財政運用の問題点を指摘した。
二人はプランBの欠如を指摘したうえで、緊縮財政と財政支出のバランスを巡る議論を展開。日銀総裁の国債買い入れ要請やGPIFの活用といった金融手段の位置づけについても言及した。
塚口氏は日米開戦時のシミュレーションを例に、金融・財政政策の前提を見直す必要性を訴え、預金が金利水準を決めていた歴史的背景を踏まえた慎重さを強調した。
現在はデフレ脱却後の転機であり、企業の値上げや賃金上昇が始まりつつあると指摘される一方、成長戦略のプランBを整備することが重要だとの認識が示された。
全文は文藝春秋PLUSおよび文藝春秋11月号に掲載されており、この記事はその要約として伝えられている。