茨城・つくばの国内初の免震ビルを対象に、奥村組は耐久性検証の振動実験を公開。建物は鉄筋コンクリート造4階建てで、積層ゴムとダンパーを使い地震を再現した。
総合建設業の奥村組は、茨城県つくば市大砂の国内初実用免震ビル「奥村組技術研究所 管理棟」の耐久性検証を目的とした振動実験を報道関係者に公開した。実験では建物を油圧ジャッキで水平に約10センチ押し、それを解放して震度6弱相当の揺れを再現した。
建物は鉄筋コンクリート造4階建てで、地盤と建物を分離して地震エネルギーを吸収する積層ゴムが25基、揺れを抑えるダンパーが12基設置されている。森川葵さんが免震装置の構造を見学するツアーにも参加した。
同社は積層ゴムの経年変化で硬さが変化する可能性を考慮して免震装置を設計し、最大で120年の利用を想定。振動実験は10年ごとに実施され、現在の設計の妥当性を検証している。
奥村太加典社長は「当初の設計の妥当性が確信できた」と語り、今後も長期的に性能試験を継続して結果を社会へ提供する意向を示した。