日本オラクルがOpenAIと連携し、企業向けAI自動化を加速する新環境Oracle AI Workspaceを核に、セキュリティ強化とアプリ開発自動化の取り組みを拡大する。
2026年時点の企業向けAI市場は、質問応答型から自律的に業務を遂行するAIエージェントへと移行しており、オラクルはクラウド基盤の強化とAI活用を推進している。グローバルではAWSがシェアを握り、AzureやGoogle CloudもAIエージェント機能を強化している。オラクルは同社のデータベースやERPとOpenAIのモデルを統合し、実務直結のAIソリューションを提示する方針だ。
中核となるのは新製品Oracle AI Workspaceで、OpenAIのモデルとオラクルのアプリケーション・企業データ・クラウドを一体化した利用環境を提供し、ChatGPTのプラグインを介して承認済みワークフローの実行や情報取得を行える。対象はOracle Fusion ApplicationsやOracle NetSuiteなどの主要製品群で、ビジネス目標を伝えるだけでAIが適切なツールと情報を組み合わせて支援する仕組みだ。
セキュリティ分野ではOracle AI Security Meshを提供し、マネージドサービスとして脆弱性を早期発見・修正できるようにする。アプリ開発ではOracle App ComposerとCodexを活用して、専門知識がなくてもビジネス課題解決用のアプリを構築可能にするほか、APEXlangのサポートで生成AIによる開発の迅速さと安全運用を両立させる。
中小企業向けにはOracle AI SMB Bundleを無償利用開始できる形で提供し、年間12,000米ドル分のクラウドクレジットを付与する。ChatGPT BusinessやNetSuite基盤をパッケージ化して提供することで、創業初日からのAI活用環境を整える。今後は複雑な知的業務の自動化やセキュリティ自律防御の構築が企業競争力に影響すると見込まれる。