KDDIがELYZA Roboticsを設立し、2030年度までに300億円の研究開発投資と現場導入1,000台超を目指す。NVIDIAはIsaac OS等を拡張、現場運用データを前提とした統合基盤を強調した。
今回の期間での重要な動きは、フィジカルAIの商用化が現場運用まで広がる方向へ進んだ点だ。KDDIがELYZA Roboticsを設立し、2030年度までに研究開発へ300億円を投じ、1,000台以上のロボットを現場へ導入する計画を明らかにしたほか、現場データの活用と運用体制の確立を目指す。これにより、ロボット提供だけでなく導入・運用・データ管理を含む事業モデルへと移行する可能性が高まっている。
NVIDIAはIsaac OSやIsaac Lab 3.0、ChatGPT Astra連携などを通じ、ロボット開発を頭脳だけでなくデータ生成・学習・評価・実機配備まで統合する基盤の拡張を発表した。日本企業にとっては、外部基盤と自社運用データの組み合わせが差別化要因となり得るとされる。GXOとAgility RoboticsのDigitは累計10万個以上の搬送容器を移動し、複数拠点での展開を決定した。これらは現場データと運用実績が商用化の判断材料になる動きを示している。
海外の動向としては、Schaefflerが中国のTaicangにLighthouse Factoryを開設し、ヒューマノイド部品の量産を開始。Formicは5,000万ドルの資金を調達し、RaaSモデルを拡張する計画を公表。Fort Roboticsは約2,000万ドルの追加投資を受け、安全制御プラットフォームを広げる見通しを示した。国内ではファナックがAIマスタレスビジョンを発表し、2027年出荷開始を目指す。三菱電機はヒューマノイドとCNCを連携させた加工システムをデモ、ダイキンとMuso ActionはVLAでキッティング自動化のPhase 2へ進んだ。清水建設はNoble Machinesへの出資を完了し、現場検証を2027年春から開始する予定。ABEJAとヤマザキマザックの連携も発表された。