2026年9月30日から10月13日にかけて、日本企業を中心にフィジカルAIの基盤強化と現場適用拡大の動きが活発化した。オムロンの産業用PC企業OnLogic買収を皮切りに、川崎重工の成長投資への組み込みやAWS・NVIDIAの開発支援拡大など、現場データ活用と安全性・シミュレーションの強化が進んだ。
期間中の主要ニュースは、日本企業のフィジカルAI基盤強化が加速している点に集約できる。オムロンは米国OnLogicとInterlogicを約1,046億円で買収し、現場のセンサー・制御・AIを統合するGEMBA DX×フィジカルAI体制を強化する。川崎重工は5,500億円の成長投資計画の中にフィジカルAIを組み込み、生産現場での活用を自社の実証拡大の核に位置づけた。
また、現場の頭脳を外部APIで利用する動きが進展。Physical IntelligenceはPi APIのベータ公開を発表し、企業は自社データでファインチューニングしたモデルをAPI経由で利用できるようになる。AWSジャパンはフィジカルAI開発支援プログラムの第2期を開始し、ロボット基盤モデルとシミュレーションの普及を促進する。
加えて、Kaleido9の重量物搬送デモ(約22.7kg)や松尾研究所との共同開発成果が公表され、Sim-to-Realの実証速度向上が示された。NVIDIAはSimReady資産作成の手法を紹介し、GlobalFoundriesはFD-SOIを軸にしたフィジカルAI向け半導体ロードマップを明示。海外動向としてAgility Roboticsの安全協業とSEC登録手続き、RobCoの企業評価額10億ドル超えなど資本市場の動きも併行して進んだ。