米ドル/円が介入なしで急落したが、その後反発せず円高が拡大。ヘッジファンドの円売りポジションの損益分岐点である120日移動平均を下回り、損切りが進む見通しが伝えられた。
9月2日以降、米ドル/円は急落に転じ、日次の最大下落幅が2円を超える場面が見られた。介入はなかったとみられる中、相場は下値を固める動きを見せた。ウォーシュ発言を契機にドル買い・円売りのポジションが拡大したが、その後の動きは円高方向へ作用した可能性が指摘された。
CFTCの投機筋データでは、ヘッジファンドの円売りポジションは取引開始時に大きく拡大しており、120日MAが159.8円を下回る局面で損益分岐点を割り込む動きとなった。これがウォーシュ・ロングの損切りを促す要因として見られている。
ヘッジファンドは2025年前半にも円買いを拡大する局面があり、日米金利差が依然としてドル高・円安の環境にある中で大規模な円買いが観測された。今回の動きはその延長線上で解釈される見方がある。
ベッセント財務長官が「日本には円高になる政策を期待する」といった発言をした週があり、日米の政策動向が円高シナリオに影響する可能性が指摘されている。今後、財政政策の見直しと物価・金利の見通しが再び注目点となる。