日本精鉱はアンチモン事業と金属粉末事業の2本柱を軸に成長戦略を展開。高付加価値製品の開発と金属粉末生産体制の強化、水アトマイズ法を核とした技術力の強化を進めている。
日本精鉱株式会社は、アンチモン製品の製造・販売と金属粉末の製造を主軸とする企業で、電子部品関連の材料市場での地位を築いている。アンチモン製品は自動車・家電・産業機械などの難燃剤として広く使われ、金属粉末は水アトマイズ法による銅粉や合金粉末の製造を手掛け、インダクターやコンデンサー向けの材料を供給している。
沿革として1573年の金鉱発見に端を発し、1935年に前身が設立、1948年にアンチモン製錬設備を建設、1969年には中瀬鉱山を閉鎖しアンチモン精錬に特化、1996年には原材料をアンチモン鉱石から金属アンチモンへ転換、2000年に電子部品向け金属粉末事業へ進出している。
成長戦略では高付加価値のアンチモン製品開発と金属粉末生産体制の強化を掲げ、四酸化アンチモンの一般物化など市場動向を踏まえた新用途開拓にも取り組む。金属粉末分野では工場の増設や省力化を進め、微細化ニーズに対応する体制を整える。
同社はSULMICSシリーズの開発・製造・販売を通じて金属硫化物製品の需要にも備え、BtoB市場でニッチ領域のトップシェアを維持することを狙っている。投資家向けには安定的な事業成長を訴え、長期的な市場適応力と技術力をアピールしている。