石原ケミカルは創業約120年の界面化学メーカーとして、電子部品や自動車用品、工業薬品を主軸に展開している。中期計画では新製品開発と隣接分野・海外市場の拡大を掲げ、銅ナノ粉など新材料の事業化を加速させる方針を示した。
石原ケミカルは1900年創業で神戸を拠点に発展してきた歴史を持ち、現在は自社研究開発から製造・販売までを一貫して行う「研究開発型企業」として位置づけられている。事業は電子関連、自動車用品、工業薬品の三分野に分かれ、電子部品用のめっき液や自動車用品のOEM供給、工業薬品の商社機能を組み合わせて事業を推進している。
近年は銅ナノ粉を含む新規電子材料の開発に着手し、銅ナノインクによる印刷回路の実量産テストを進行中。データセンター投資の活発化や高機能半導体の量産化に対応する高機能めっき液の提供も拡大しており、隣接分野への参入や海外展開を加速させている。
中期経営計画では新製品開発と隣接分野・新エリアの市場開拓を柱とし、M&Aも戦略的手段として検討している。キザイ株式会社の統合を PMI(統合後の統合)を進め、海外拠点を中国・台湾・ASEANへと拡大する方針を明示している。
海外競争環境として米系大手との競争激化を認識しつつ、現地市場の特性を踏まえた差別化戦略を重視している。エアコンクリーナーや車室内関連製品の拡販を通じ、国内外での高付加価値製品のシェア拡大を目指す。