米CFTCのデータで、円先物の投機的ネットポジションが7カ月ぶりに買い越しへ転じ、ドル円は152円台に急速に動いた。背景には日銀の利上げ期待と海外資産還流の可能性がある。
米商品先物取引委員会(CFTC)の資料によれば、9月8日時点の円先物の非商業的ネットポジションは買い越し1万796枚となり、前週の売り越しから反転した。買い越し転換は2月24日以来初めての事象である。
今回のポジション変化に伴い、レバレッジトレーダーの円安ベットは半分近く縮小し、投機的外為トレーダーはドル高ベットを6週連続で縮小した。ドル円相場は9月8日に152.89円まで下落した。
円高の背景には日本銀行の利上げペース加速期待と、日本国内投資家による海外資産の還流可能性が挙げられる。今後は日銀の次回金融政策決定とFRBの動向が注目され、金利差の動向次第で円高圧力が強まる可能性がある。
長期的には円キャリートレードの解消と海外資産還流が市場構造を変える可能性がある一方で、財務省・日銀の政策判断の影響は限定的との見方もある。今後の動向は日米の金利動向と政策決定会合の結果次第で推移するとみられる。