富士フイルムは米アリゾナ州メサのCMPスラリー生産拠点を増強し、総額約1800万ドルを投資して2027年の稼働を開始します。銅配線用スラリーの生産能力拡大と、先端パッケージング用途向け設備の新設を行います。
富士フイルムは10月14日、米アリゾナ州メサ市にある CMPスラリーの生産・開発拠点の設備投資を発表しました。銅配線用 CMPスラリーの生産能力を拡大するとともに、前工程向けやハイブリッドボンディングなど後工程向けの多品種生産設備を新設します。総額は約1800万ドルで、2027年の稼働開始を見込むとしています。
増設の主な目的は銅配線用 CMPスラリーの生産能力の拡大です。加えて前工程向けおよび後工程向け用途にも対応できる設備を整え、多様な用途の製品を米国内外へ出荷する計画です。増産規模の具体的な数値は公表されていません。
富士フイルムは銅配線用 CMPスラリーで世界有数のシェアを持つとされ、米国子会社が拠点を運営しています。今回の投資はベルギー拠点での CMP スラリー設備導入発表と熊本拠点の生産能力増強といった、世界的な供給体制の拡充の一環として位置づけられます。
米国の半導体メーカーの設備投資が活発化する中、現地で材料を安定供給できる体制の重要性が高まっています。AI関連需要の拡大を背景に、材料メーカーの現地生産の動きは今後も広がる可能性があります。