10月のくりっく365ではドル・円が上げ渋り、ユーロ・円は下値模索の展開が見込まれる。9月の取引数量・証拠金動向と、主要通貨の取引状況、月末の米・日銀の政策判断をめぐる展望を整理する。
東京金融取引所が手掛けるくりっく365は、9月の取引数量が前月比28.2%増の222万6522枚、1日平均は10万1206枚と増加した。月末時点の証拠金預託額は5704.35億円となり、前月比で35.67億円減少した。取引通貨量の上位はトルコリラ、米ドル、メキシコペソ、南アフリカランド、ハンガリーフォリントの順だった。
取引数量のトップはトルコリラ・円で87万1264枚、前月比30.7%増。月初は日銀の追加利上げ観測や米雇用指標の下振れで円買いが先に進み、リラ・円は下落した後、9月の金融政策決定会合で利下げ観測が後退し市場は様子見に転じ、月後半は横ばい圏で推移した。
くりっく株365は9月の取引数量が前月比11.2%増の378万2997枚、1日の平均取引数量は20万215枚で前月比増。月末の証拠金預託額は960.62億円で、前月比72.57億円の減少となった。
月末には米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合を控え、ドル・円は上値を抑えつつも下値は堅いとみられる。一方、ユーロ・円はフランスの政治・財政不安がくすぶる中、下値模索が続く可能性があり、日銀の追加利上げ観測も円相場の下支え要因となる見通しだが、材料はすでに織り込み済みとの見方もある。