日銀が発表した8月のコアCPIは前年同月比で2.6%に拡大し、2%の目標を23カ月連続で上回った。これを受けて市場では年内の利上げ観測を後押しするとの見方が広がっている。特殊要因を除いた物価動向と外部要因の影響を踏まえ、今後の金融政策の局面にも注目が集まる。
日銀が公表した8月の生鮮食品・政府の物価対策等の影響を除くコアCPIは、前年比2.6%と前月の2.3%から拡大した。日銀の目標である2%を23カ月連続で上回る状況となった。
総務省が公表した8月の全国コアCPIは1.7%上昇で日銀目標を8カ月連続で下回ったが、コアCPIは市場の注目点となっている。電気・ガス料金支援などの影響は押し下げ要因として挙げられる。
日銀は18日に金融政策決定会合で政策金利を1.25%へ引き上げ、6回の利上げで最速ペースを示した。植田和男総裁は会見で、一時的な要因を除いた基調的な物価上昇率が目標に近づく中、今後の利上げに前向きな姿勢を示している。
特殊要因を除いた物価指標の動向は、原油高や円安、AI関連需要などの影響を受けつつ、今年度後半にはコアCPIが再び2%を上回ると見込まれている。市場は年内の利上げ観測を引き続き注視する。