今週のドル円は158円台でのもみ合いが続き、原油高と米インフレ警戒で上値を試すも日銀の利上げ観測が重しとなった。来週は米指標と日銀・FOMCの動向が焦点となる見通しだ。
今週のドル円は原油高と米国のインフレ警戒を背景に上値を試したものの、200日移動平均線の壁に阻まれて158円を挟んだレンジから抜け出せない状況が続いた。週初には158円75銭まで上昇したが、日銀の利上げ観測が強まる中で上値は抑えられた。
13日には中東情勢の緊張と原油高に加え、日銀の利上げ見送り観測で円売りが優勢となり、158円台半ばまで値を上げたが、FRB幹部の発言を機に上値は限定的となった。14日には米CPIの上振れでドル買い圧力が高まる場面があったが、ベージュブックの内容が分かれ、長期金利が低下したことで上昇分を多く吐き出した。
15日には米国の小売の弱含みとAI関連の信用不安で米債が買われ、157円55銭まで下落した。その後は卸売物価指数の高水準がドルを取り戻す要因となり、週末には日銀の利上げ観測を巡る思惑と原油高が混在し、ドルは157円台前半での動きとなった。
来週は米国のCPI・PPIの動向と20日発表の米住宅着工件数、23日発表の米製造業・サービス業PMIに注目が集まる見込み。欧州通貨の動向次第ではドル買いが再開する可能性もあるが、日銀・FOMCの会合を控えた市場思惑が広がる局面が想定され、レンジは155円前半から161円近辺の見通しとされている。