日銀が連休前に円高を誘導するために実施したレートチェックは不発となり、今後の為替介入が難しくなるとの見方が広がっている。
連休前に日銀が金融機関へ為替相場の水準を照会するレートチェックを実施したが、市場からは介入の効果が薄いと見透かされ、結局円高の動きは限定的に留まった。直後こそ1ドル=157円台後半から156円台後半へ円高に振れたものの、その後は再び157円台へ戻り、23日の取引は1ドル=157円75銭付近となっている。
経済評論家はレートチェック自体は実施されたが、政府日銀は効果的な介入をできないとの市場の認識が強いと指摘する。為替介入は単独では効果が小さく、再度の協調介入を得られる状況も乏しく、現状ではコストがかかる米国債の売却を介した介入が難しくなっている。
今後の見通しとして日銀が年内に0.25%幅の利上げを行う可能性はあるが、市場はそれを織り込み済みとされており、円安是正にはより大胆な政策が必要との見方が出ている。高市政権が積極財政を見直すかどうかも不透明で、円高方向の動きを即座に変える材料は乏しいとの声がある。
円安が是正されなければ物価高の抑制にも影響が及ぶ可能性が指摘され、現時点ではアメリカの介入要請が現実的な選択肢として残るかどうかは不透明である。