日銀の利上げとは別に円安が進む中、「レートチェック」観測が広がり連休中の実弾介入をめぐる警戒が高まっている。FRBの利上げ決定と日銀の反応を受け、円相場は閑散相場の動きが続く可能性が指摘されている。
米連邦準備制度理事会(FRB)は0.25%の利上げを全会一致で決定し、金利見通しでは今後も追加利上げの可能性が示唆された。長期金利の上昇圧力が和らぐ一方、ビハインド・ザ・カーブへの懸念が薄まるとの観測が強まった。
日本側では日銀が金融政策決定会合で政策金利を0.25%引き上げ、1.25%程度に設定。2名が反対したが、会見後の市場反応では利上げ観測が後退する場面もあり、円相場は一時156円90銭前後まで円安が進んだ。
植田総裁の発言を巡る市場の反応は分かれ、利上げ時期やペースを明示しなかったことから円売りを招く展開となった。午後には再び円安方向に振れ、連休中の市場環境下での円の実弾介入への期待が高まった。
連休前後には「レートチェック」の観測が広がり、シルバーウィーク期間中の介入を巡る警戒感が強まった。過去には7〜8月に約15兆円、ゴールデンウィーク期間に約11兆円の介入実績があり、実弾介入の可能性が取り沙汰されている。