急速な円高が進み、為替介入の効果を超えた水準へ。市場では円安トレンドの崩れと新たな潮目が注目されている。
足元で円高が急速に進み、1ドル=152円後半まで上昇する局面となった。日銀の過去最大規模の円買い介入が7月末から8月26日の間に実施され、約15兆399億円相当の介入が行われたが、それを超える円高が進んでいる。円高材料としては日銀の利上げ加速観測、9月米利上げ見送りの可能性、GPIFの運用配分変更観測、円キャリートレード巻き戻し、ベッセント米財務長官の円安懸念発言などが挙げられるが、いずれも決定的な要因とは言えないとされている。
投機筋のポジション動向も円高の背景として取り沙汰され、CFTCの円売り越しやレバレッジド・ファンドの売り越しが拡大。ドル円の下値めどを探る動きとして、投機筋のポジション巻き戻しが影響している可能性が指摘されている。また日本国債の需給にも変化の兆しがあり、海外勢による国債買い越しと国内勢の外債売り越しが同時に進む局面が見られる。
市場関係者は円高トレンドの継続性を慎重に見極めており、152円09銭と160円台の過去の安値・節目が再び意識される一方、心理的節目の150円が再び相場の注目点となっている。今後の米国指標次第でドル円は上下に大きく動く可能性があるとの見方が広がっている。