ウォン高の進行を背景に、5カ月で外貨預金が約30兆ウォン急増。ドルは2年ぶり高値、円は18年ぶり高値に迫り、個人・企業の投資動機が外貨資産へ向かっている。
韓国ウォンの価値が急速に上昇するなか、9日基準で5大市中銀行のドル預金残高は854億9,000万ドルと集計され、5月末比で225億ドル増加した。ドル預金残高は3月の安値から年初来高値へ向けて6カ月以上の増加を続けている。これに連動して外貨預金の総額が活発化しており、ドルでの資産形成を狙う動きが顕著だ。
円預金残高は1兆1,841億円となり、5月末比で34.6%増加。今月に入ってからの追加流入は336億円にも及ぶ。円建ての資産を外貨資産へ振り向ける動きが続き、為替市場の環境は不安定な局面にもかかわらず外貨需要を支える要因となっている。
外貨預金の急増の背景には、ドルと円の価値回復期待がある。ウォン安時代の輸出企業によるドル売りの継続や、半導体を中心とした輸出の好調がドル/ウォン相場を1,300円台に維持させ、相対的にウォン高を支えているとの分析がある。
円キャリートレードの継続も相場を押し上げる要因として挙げられる。日銀の金融政策正常化のスピード次第で、円に対するウォンの価値が再調整される可能性があり、短期的な為替動向は外部環境に左右されやすい。FRBや日銀の政策動向、世界の半導体需要の持続性が今後の重要な変数となる。