仏債務問題への市場の懸念は行き過ぎとの指摘がある一方、米中間選挙後のドル安でユーロが一時上昇した。フランスの財政運営と来年の大統領選動向にも触れる。
米中間選挙で民主党が圧勝したことで、為替市場はドル安の反応を示す中、ユーロ/ドルは一時1.1270近辺まで上昇したが、原油急落と米国債利回りの低下を背景に戻り売りに押され、1.12ドル台前半に伸び悩んだ。ユーロ円は一時178.45円まで上昇した後、177円台へと下落した。
フランス財政のムーラン総裁は、同国の債務問題に対する市場の懸念は過剰とする見方を示し、予算はおおむね成立する見込みだと述べた。9月以降の利回り急上昇は主に政治的不透明感が要因と指摘しつつ、議会承認がなくても2027年度予算を成立させる可能性を示した。
来年の大統領選候補者については誰であれ財政赤字縮小の基本に取り組むべきだと強調された。これにより仏財政の懸念材料は継続するが、市場の過剰反応には留意が必要との見解が示された。
記事はEUR/USD、EUR/JPY、EUR/GBPの各相場水準を併記しており、為替の現状動向とフランス財政の論点を同時に伝えている。